浦和レッズがようやく勝ちました。
思い起こせば去年の10月、レッズがリーグ戦で1位を突っ走っていた時、福ちゃんこと福田選手が試合後に観客に向かって「負けないよ!」と言い、レッズ・ファンの私は興奮してそのことをつぶやきにも書いて御機嫌だったあの日から、なんと昨日まで一度も勝てなかったのでした。Jリーグに関する話題は、この半年間そっと避けてきた私です。しかし、ようやく勝ちました。あの頃のことを思い出すと、福田は世代交代を受け入れてフォーワードを退きミッドフィルダーとして活躍してチームの好調を支えていました。昨日の試合は、若いフォーワード・コンビ、永井と田中(24歳と20歳)の活躍によって勝ちました。結局チームを勝利に結びつける最大の鍵は、去年も今年も助っ人高給外国人ではなくて世代交代だったのではないでしょうか。どんな組織(これは国という大きな組織も含めてです!)にも活性化のための魔法の杖はありません。唯一効果のある方法は、やはり若返りだと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。