(二日続けて小さな間違い。猛浩然はもちろん孟浩然の誤りです。すいません。)
理化学研究所がDNAブックなる技術を開発したそうです。ゲノムは現代に於ける重要なテーマですが、研究対象となるDNAをどのように研究者や利用者の間に流通させるかは、ゲノムの研究をどれだけ深く、速く進められるかに多大な影響を及ぼします。これは、ペンと紙という、記録し、時空を超えた多様で大勢の人に流通するというツールがなければ、人類の文明も文化も発達しなかったであろうことを考えると自明です。そのDNAの流通手段。今までは大腸菌の中に閉じこめて零下80度で凍結保存するという方法が取られてきて、これだと保存も大変、入手するにもDNAバンクに要請して2週間から数ヶ月待たなければいけなかったそうなのですが、この新しいDNAブックはなんと紙にDNAを浸して固定化し、紙の形で流通させるという驚きものです。常温OK、本棚保存OK、雑誌の中に挟み込みOK、要は通常の書籍と全く同じように流通でき、しかも簡単な方法で2時間で生のDNAに戻せるというのです。いやー、技術の進歩は凄いですね。そのうち本一冊で国民全員のDNA情報を持ち歩けるというような時代が来るのでしょうか。しかし「ジュラシックパークの素」などという雑誌が出来て、お湯をかけると1年でジュラシックパークが出来ちゃったりしたら、面白いというよりもどこか空恐ろしいですね。