(二日続けて小さな間違い。猛浩然はもちろん孟浩然の誤りです。すいません。)
理化学研究所がDNAブックなる技術を開発したそうです。ゲノムは現代に於ける重要なテーマですが、研究対象となるDNAをどのように研究者や利用者の間に流通させるかは、ゲノムの研究をどれだけ深く、速く進められるかに多大な影響を及ぼします。これは、ペンと紙という、記録し、時空を超えた多様で大勢の人に流通するというツールがなければ、人類の文明も文化も発達しなかったであろうことを考えると自明です。そのDNAの流通手段。今までは大腸菌の中に閉じこめて零下80度で凍結保存するという方法が取られてきて、これだと保存も大変、入手するにもDNAバンクに要請して2週間から数ヶ月待たなければいけなかったそうなのですが、この新しいDNAブックはなんと紙にDNAを浸して固定化し、紙の形で流通させるという驚きものです。常温OK、本棚保存OK、雑誌の中に挟み込みOK、要は通常の書籍と全く同じように流通でき、しかも簡単な方法で2時間で生のDNAに戻せるというのです。いやー、技術の進歩は凄いですね。そのうち本一冊で国民全員のDNA情報を持ち歩けるというような時代が来るのでしょうか。しかし「ジュラシックパークの素」などという雑誌が出来て、お湯をかけると1年でジュラシックパークが出来ちゃったりしたら、面白いというよりもどこか空恐ろしいですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。