G7が閉幕しました。G7と言えば、かつては為替相場や各国の金融市場などに即座に大きな影響を与えたものですが、今回のG7はどこかパッとしないものでした。
為替についても特に深い議論もされず、要はブッシュ、ブレアといった大将があの手この手で「ザ・国際政治」をしている時に、財務相や中央銀行総裁ではなかなか突っ込んだ議論も決定も出来なかったのでしょう。そんな中で、これから始まる国連安保理や6月のサミット、国際世論の前哨戦として、イラクの復興支援の資金問題が大きなテーマとして取り上げられました。前座として政治に使われた感があります。湾岸戦争時に日本の資金負担は20%でした。今回は何%になるでしょう。今回は多国籍軍ではなく米英軍であり、G7の中で唯一当初から米英を支持したのは日本です。北朝鮮の問題もあります。そう考えると今回は3分の1くらい行くでしょうか。戦費で10兆円。復興支援は少な目に見ても20兆円、合わせて30兆円の3分の1で10兆円。不良債権問題の解決に必要と思われるような額が、急にまた降って湧いてくる訳です。しかも湾岸戦争当時よりも我が国の財政状態は大きく悪化しています。当面はこの問題の行方から目が離せないですね。