新潮流の記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

隔週月曜日に更新
新潮流
【新潮流】第127回 失敗しない
◆「私、失敗しないので」 高視聴率ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」主人公のキメ台詞。大門未知子は組織に属さない一匹狼、フリーランスの外科医だが、手術の腕は超一流、高額な派...
【新潮流】第126回 コミュニケーション・アプリ
◆「昔、携帯は鳴るものだったが、今のケータイは光るものになった」。西野カナのヒットナンバー「Dear」を聴いて、僕はレポートにそう書いたことがある。中高年の読者には申し訳ないが、今日の...
【新潮流】 第125回 アドベント
◆僕が教壇に立っている青山学院で、先週金曜日の夕暮れにクリスマスツリー点火祭が行われた。聖歌隊が讃美歌を歌い、参列者が祈りをささげるなか、キャンパス中央にある大きな木に灯が点される...
【新潮流】第124回 夜は眠る
◆「広木さんはいつ寝ているのですか?」という質問をよく頂戴する。ちゃんと夜寝ています、とお答えしているが、「ちゃんと眠って」いるかは怪しい。第114回で1週間酒を抜いたら眠りが深くなっ...
【新潮流】第123回 本の題名
◆僕の新刊『勝てるROE投資術』が発売されて1週間あまり。おかげさまで出足は大変好調で、早くも増刷が決まった。自分でも驚いている。好調な理由はいくつかあるが、同書で扱ったテーマが時宜を...
【新潮流】第122回 左利き
◆「不器用ですから」。高倉健さんが言うから様になるのだ。同じセリフを僕が口にしたところで、「そうだよね」でおしまいである。確かに僕は不器用だが、それは左利きだからである。右利き用に...
【新潮流】第121回 日本の民主主義
◆「日本人は絶対、民主主義を守るために死なん。ぼくはアメリカ人にも言うんだけど、『日本人は民主主義のために死なないよ』と前から言っている。今後もそうだろうと思う」(三島由紀夫『文武...
【新潮流】第120回 ある批評家の話
◆「民主主義というのは単にひとつの方法・手段であってそれ自体に価値はない。戦後の日本では平和などと付け合せにされて誤解と混乱を生じた。平和の状態はそれが理想や善そのものではなく、そ...
【新潮流】第119回 成り上がり
◆月曜日の小欄、第116回「SEKAI」で言及したテイラー・スウィフトは今や世界のヒットチャートを席巻する歌姫だが、元はアメリカのカントリー歌手としてデビューした。現在、ラジオ等でヘビーロ...
【新潮流】第118回 ロードムービー
◆昨日の小欄で取り上げた映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は文字通りタイムトラベルの話だが、もうひとつの「メメント」も時間軸のねじれが舞台装置となっている点で、広義のタイムトリ...
【新潮流】第117回 映画違い
◆「メメント」という映画があった。「バットマン」シリーズで有名なクリストファー・ノーラン監督の代表作のひとつである。前向性健忘(10分前の出来事さえ忘れてしまう症状)という記憶障害に...
【新潮流】第116回 SEKAI
◆車の中ではラジオを聴くことが多い。土曜日の午後、FM東京のカウントダウン番組を聴いていたら、6位がテイラー・スウィフトの「WelcomeToNewYork」、5位がアウル・シティfeaturingSEKAINOOWAR...
【新潮流】第115回 解散
◆「小学校の通知表の講評のところに、野田君は正直の上にバカがつくと書いてありました。それを見て、おやじは喜んでくれました」 2年前の今日開かれた党首討論の場で、当時首相の座にあった...
【新潮流】第114回 タバコ
◆昨日の続きである。昨日の小欄で、1日たりとも酒を抜いたことがないと書いたけれど、実はこの前、初めて断酒というものを経験した。しかも7日間も!ピロリ菌を除菌するために1週間、薬を飲む...
【新潮流】第113回 濃縮ジュース
◆物心ついて酒を飲み始めてからというもの、飲まない日がない。風邪をひいて熱にうなされ寝込んでいるときも「薬だ」と言って飲む。朝ひどい二日酔いでもう二度と酒なんか飲むまい、と思った日...
【新潮流】第112回 ベルリンの壁
◆この前の日曜日、9日はベルリンの壁崩壊から25周年とあって、メディアは関連記事で埋め尽くされていた。1989年11月9日、東西冷戦の象徴が壊された。壁が重機などで実際に崩され始めたのは10日...
【新潮流】第111回 アクシデント
◆中国で、日中の衝突が起きた。と、言っても領土問題を巡る軍事衝突ではない。フィギュアスケートの話である。GP(グランプリ)シリーズ第3戦、中国杯最終日。ソチ冬季五輪金メダリストの羽生...
【新潮流】第110回 冬支度
◆昨日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル115円50銭を超えるところまで下落し、2007年11月以来およそ7年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。10月末の日銀による追加緩和、いわゆる「ハロウィ...
【新潮流】第109回 ニューヨークの乞食
◆「米国の景気はどうでしたか?」と訊かれても、返答に困る。10月24日付け小欄で書いたように、「ニューヨークはアメリカじゃない」から、ニューヨークの街に活気を感じても、それが全米の景況...
【新潮流】第108回 口切り
◆先日、当社の松本が、「ハロウィーンはもともとケルト人の大晦日である」と書いていた。ケルトの新年は11月から始まる。それをいうなら、お茶(茶道)の新年もこの時期である。「口切り」とい...