新潮流の記事一覧
チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。
隔週月曜日に更新


【新潮流】第158回 To Be Or Not To BE
◆信濃町の文学座アトリエで、江守徹主演『リア王』を観た。昨年のシェイクスピア生誕450年を記念した「文学座シェイクスピア祭」の最後を飾る公演だ。<「愛」であれ「信義」であれ、人間存在...

【新潮流】第157回 寒造り
◆昨日は二十四節気のひとつ「大寒」だった。一年で最も寒い日とされるが、実際は大寒を過ぎても、まだまだ寒い日が続く。寒暖計の針が上がってくるのは立春を過ぎ、雨水から啓蟄に向かう頃から...

【新潮流】第156回 資本と経営の分離
◆松本大も、センター試験の問題を見て、英語以外、解ける気がしないとつぶやいていたが、僕も同じである。例えば現代社会の第2問-問1。企業をめぐる制度や状況に関する記述として最も適当なも...

【新潮流】第155回 ゾンバルト
◆先日、あるメディア主催による「ピケティ・ナイト」と銘打たれた企画で、池田信夫、水野和夫の両先生と僕の3人で鼎談をした。テーマはもちろん、トマ・ピケティ『21世紀の資本』についてであ...

【新潮流】第154回 記憶
◆『その街のこども』というドラマがあった。阪神・淡路大震災から15年後の2010年1月17日、NHKのテレビドラマとして放映され大きな反響を呼んだ作品だ。ふとしたきっかけで出逢った若い男女が、...

【新潮流】 第153回 ◯(マル)
◆水曜夜10時のテレビドラマは日テレとフジテレビが真っ向からぶつかる。日テレは柴崎コウ主演「◯◯妻」。フジは玉木宏で「残念な夫」。おまけに「残念な夫」の初回タイトルが、「◯◯する夫、...

【新潮流】第152回 恋におちて
◆僕も同じく50歳代、大学の非常勤講師をしているので、思わずそのニュースを熟読してしまった。大正大学の男性非常勤講師(55)が、キャンパス内で全裸になっていたところを発見された。半年前...

【新潮流】第151回 自由と責任
◆米国のオバマ大統領は遊説からワシントンに戻るとそのまま仏大使館を弔問に訪れ、記帳した。「われわれが支持し、世界を照らす理想と自由に、テロは太刀打ちできない」。最後はフランス語で締...

【新潮流】第150回 なりゆき
◆この正月に若い友人のA君からもらった年賀状は結婚報告を兼ねていた。「このたび結婚することになりました」。それを読んだとき、どこかしっくりこない感じがしたのだが、自分でもその違和感...

【新潮流】第149回 カモと春菜
◆昨日の小欄で七草粥について「ぺんぺんぐさの入った粥など食べたくない」と書いたら、「なんと無粋であることか!」とお叱りを受けた。春の野に出て野草を摘むのは古式ゆかしい日本の伝統であ...

【新潮流】第148回 七草粥
◆今日1月7日は人日の節句。春の七草を入れた七草粥を食べる日とされている。春の七草とは、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。「せり」はわかるが他のものはな...

【新潮流】第147回 108円の恋
◆来年のことを言うと鬼が笑うというが、新年早々、昨年のことを話題にするのはどうなのだろう。昨年、日本で公開された映画を振り返ると、「アナと雪の女王」という大ヒットを除き、個性的な邦...

【新潮流】第146回 初夢
◆新年あけましておめでとうございます。さて、読者のみなさんはどんな初夢をご覧になっただろうか。初夢に見ると縁起の良いものとして、「一富士二鷹三茄子(なすび)」と言われる。富士はわか...

【新潮流】第145回 大晦日
◆三題噺とは、寄席でお客から三つのお題をもらい、その場で作る即興の落語である。今年小欄で取り上げた話題を振り返ると、宝くじについて書いたものがあった。私事で恐縮だが酒を断った話も書...

【新潮流】第144回 言葉の違い
◆ドストエフスキーを原語で読みたい、という理由でロシア語を専攻した。ところが、いざ大学に入ると勉強はそっちのけで遊び呆けてばかり。クラスで一番の劣等生だった。そんな僕が、1カ月ほど...

【新潮流】第143回 26日のクリスマスケーキ
◆クリスマスも過ぎた今日は12月の26日。ひと昔前は、女性の年齢をクリスマスケーキに喩えるジョークが流行ったものだ。24歳=売り時のピーク、25歳=まだ売れる、26歳=売れ残りで、値引き・安...

【新潮流】第142回 サンタクロース
◆昨日取り上げたユーミンの『恋人がサンタクロース』は、お姉さんが「サンタがやって来る」というところがミソであった。いい大人が口にするから面白いのである。それを大々的にやっているのが...

【新潮流】第141回 クリスマスイブ
◆松任谷由実『恋人がサンタクロース』は、山下達郎の『クリスマスイブ』と並ぶクリスマスソングの定番である。この歌の面白いところは、役柄の転換にある。隣の家のオシャレなお姉さんが、「今...

【新潮流】第140回 苦あれば楽あり
◆苦しみて生きつつをれば枇杷の花終りて冬の後半となる(佐藤佐太郎)枇杷の花は木犀に似ているが香りはずっと控えめだ。初冬に咲く枇杷の花が終わってこれからが冬本番という歌である。「苦し...

【新潮流】第139回 丸の内と東京駅
◆昨日は東京・大手町の再開発の話を書いたが、東京駅と皇居に挟まれた地域である大手町・丸の内の変貌ぶりがすさまじい。金融機関の本店ビルなどを中心に建て替え工事が相次いで、続々とモダン...