新潮流の記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

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新潮流
【新潮流】第186回 二度あることは...
◆コインを投げて、10回連続で表が出た。11回目に表が出る確率は50%より大きいか小さいか?答えは、やはり50%である。コインは、それまで10回連続で表が出たということを覚えていないからであ...
【新潮流】第185回 楽しくないひな祭り
◆ゲームが嫌いである。電車のなかで、スマホでゲームをしている、いい歳をしたサラリーマンらしきひとを見かけると、この国の将来は大丈夫かと思ってしまう。だが、かく言う我が娘も任天堂の3D...
【新潮流】第184回 弥生
◆今日から3月である。正確には昨日からだが、このコラムの読者とは営業日ベースでお付き合いさせていただいているので、今日から3月、と書いても差し障りなかろう。早いもので今年も2カ月が、1...
【新潮流】第183回 お家騒動
◆先日亡くなられた歌舞伎役者の坂東三津五郎さんは幅広い芸域で活躍されたが、当たり役はなんと言っても『梅雨小袖昔八丈』の髪結新三や『新皿屋舗月雨暈』の魚屋宗五郎などの「世話物」である...
【新潮流】第182回  2・26 雪の朝
◆「その朝、いつものように玄関を入ってすぐの居間兼客間に父と母と3人で川の字になって寝ていました。午前6時ごろ、兵士たちの叫び声で目が覚めました。父から『和子はお母さまのところへ行き...
【新潮流】第181回 フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
◆ロンドン消防庁の発表によると、このところ救急車の出動要請が増えているそうだ。救急隊が大急ぎで駆けつける。「どうしましたか?!」「手錠が外れなくなっちゃって」。明らかに「フィフティ...
【新潮流】第180回 ゴダールの映画
◆映画の祭典、第87回アカデミー賞の授賞式が現地時間22日、米国のハリウッドでおこなわれた。作品賞は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』にオスカーが贈られた。今日の小...
【新潮流】第179回 貧しくてファンキー
◆ギリシャのバルファキス財務相が、「男性的な魅力が漂う」として人気だそうだ。大型バイクを乗り回し、坊主頭で革ジャンに開襟シャツとクールなファッションが、poorbutsexy(貧しくてもセク...
【新潮流】第178回 狗賓童子の島
◆「二月十九日のその朝、坂本絃之助は、弟子筋の平与力や同心たちの射撃練習のために早朝から屋敷裏の稽古場で火薬の調合に当たっていた。朝五つ過ぎ、おびただしく半鐘が打ち鳴らされる音を聞...
【新潮流】第177回 羽賀さんのこと
◆僕には尊敬するストラテジストの先輩が二人いた。「いた」と書いたのは、二人とも他界されているからだ。ひとりは元モルガン・スタンレーのストラテジストで晩年ヘッジファンドのトラクシス・...
【新潮流】第176回 知行合一
◆昨日はNHKの朝の連続小説「マッサン」を話題として取り上げた。今日は大河ドラマから。現在の大河ドラマ「花燃ゆ」は吉田松陰の妹・杉文を主人公として、松下村塾で学ぶ若者たちを中心に描...
【新潮流】第175回 マッサン
◆「ウイスキーがお好きでしょ?」というCMが流れると、いつも無意識に「はい、大好きです!」とテレビに向かって答えている。ウイスキーが好きである。昔は外国のウイスキー -舶来品と呼んだ...
【新潮流】第174回 納税
◆今日から確定申告期間が始まる。領収書の束を前に、毎年のことながら、もっと早くから準備しておけばよかったと後悔する。小学校の夏休みの宿題もそうだった。三つ子の魂百までである。なぜ早...
【新潮流】第173回 バレンタインデー
◆今日2月13日は2(に)1(い)3(さ)でNISAの日。証券会社的にはNISA(少額非課税投資制度)にちなんだ話題を書くべきなのだろう。しかし、僕にとってはもっと切迫した問題がある。オレだけど...
【新潮流】第172回 建国記念の日
◆小学生の娘の質問にうまく答えられないことがある。昨日もそうだった。「パパ、今日は日本ができた日なんでしょ?いつ、誰がつくったの?」「天皇陛下がおられるだろう?愛子さまのおじいちゃ...
【新潮流】第171回 コンピューターに勝つ方法
◆講談社から「ルパン三世」全178話収録のDVDコレクションが創刊された。「ルパン三世」のテレビ放送が始まったのは70年代初め。45年近く経つのにいまだにDVDがリバイバルされるのは衰えないル...
【新潮流】第170回 国会中継
◆昼飯はオフィス近くの中華料理屋で食べることが多い。どこにでもある街の中華屋である。たいしてうまくないのに昼時はいつも混んでいる。客のほぼ全員がタバコを吸い、昼間からビールなどを飲...
【新潮流】第169回 損切り
◆昨日の小欄では、ひとはみな、かんたんに心変わりするが、それは執着心が乏しいからだと述べた。その反対になかなか執着を断ち切れない心情というものもある。投資においては損切りができない...
【新潮流】第168回 変わる心
◆節分、立春と季節の変わり目について書いた。季節の移ろいだけでなく、経済や相場の流れも変わるのだと述べた。もっとも変わりやすいのは人の心である。「女心と秋の空」は変わりやすいものの...
【新潮流】第167回 冬日と立春
◆寒い日が続く。先週金曜は東京でも雪が舞ったが、明日もまた全国的に雪の予報が出ている。今日は立春。暦の上では春が立つ日だが、実際には一年のうちで今頃が最も寒い。最低気温が摂氏0度未...