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チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

隔週月曜日に更新
新潮流
Netflixのドラマ
◆今年も多くの映像作品を観た。劇場公開映画の年間のベストは、『ラストマイル』を挙げる。折しも本作で好演した火野正平の訃報が届いたばかりだ。社会問題に対するメッセージをうまくエンタメ...
短期決戦
◆こどもの頃、川崎球場に通い、カミソリシュートの平松、ライオン丸とあだ名されたシピンをスタンドから応援した。当方、大洋ホエールズの時代から、年季の入った横浜ベイスターズのファンであ...
『恋する惑星』
◆ウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』を再びスクリーンで観た。初めて観たのは29年前だ。『恋する惑星』は1994年に制作され、日本公開が翌年だった。今年で制作30周年を迎える。それを記念...
思い込み
台風10号で被害に遭われた方へ心よりお見舞い申し上げます。◆台風10号は、昨日9月1日の朝6時には東海道沖にあって、ほとんど停滞していた。台風に向けて暖かい湿った風が流れ込み、関東地方も...
錯覚
◆「貨幣錯覚」という現象がある。お金の価値を実質ではなく名目で判断することだ。例えば、お給料が(極端な例だが)倍になったとしよう。うれしくなって、ぱーっとお金を使ってしまうのは無理...
悪口
◆海外ではケンカを吹っ掛ける時、相手の母親を侮辱する悪口を言うことが多い。典型例は「サノバビッチ」だが、英語でもスペイン語でも(そしておそらく他の言語でも)同じ表現がある。それがい...
生成AI
◆いまや、投資家の中で米半導体大手エヌヴィディアの名を知らない者はいない。同社を株式市場の主役の座に押し上げたのが生成AIの爆発的な需要拡大だ。AIに尋ねればできないことはないというく...
五月病
◆ゴールデンウイークも終わり、今日から日常が戻ってくる。この時期に大型連休があるというのは、日本のカレンダーは新入生、新入社員に優しくできている。4月に新しい環境での生活が始まって...
◆昨日の日曜日は暖かくなったが、それまで東京の気温は低かった。特に先週の金曜日などは真冬を思わせるような寒さだった。「花冷え」という言葉もあるので、この時期の寒の戻りは珍しいことで...
株は上がるもの
◆日経平均が34年ぶりに史上最高値を更新。ほどなくして初の4万円台をつけるなど怒涛の上昇ぶりを見せた。こうなるとメディアも放っておかない。新聞は日経だけでなく一般紙も、そして週刊誌も...
最後のとき
◆「最後のときが最後のときだとわかる人間は誰もいない。かならず手遅れになる。おまえだけじゃないさ。だからときに生きるのがすごくつらくなる」(S・A・コスビー『頬に哀しみを刻め』ハーパ...
おみくじ
◆元旦に初詣に行き、おみくじを引いたら一番くじの「大吉」だった。これは春から縁起がいい。「願望(ねがいごと)」は「思うままなり」。思わず頬を緩めたのも束の間、続きにこうあった。「さ...
今年の漢字
◆「今年の漢字」は「税」に決まった。選ばれた理由は、今年は増税議論が活発に行われたこと、一方で所得税減税の話もあり、インボイス制度やふるさと納税など、多岐にわたる税にまつわる話題が...
忙しい
◆先月の北米出張以来、この一月というもの、目が回るような忙しさだ。土曜日の夕方に米国から帰ってきて翌日の日曜には日経新聞社主催のセミナーで講演。その後も、モーサテ出演、札幌での講演...
ニューヨーク雑感
◆前回ニューヨークに行ったのは2019年の秋だった。その後、コロナ禍でしばらくご無沙汰したが今回丸4年ぶりにニューヨークを訪れた。シカゴに寄ってからニューヨークに行ったせいか、ニューヨ...
ロードショー
◆日経新聞「NIKKEIプラス1」の巻頭は「何でもランキング」である。今月の初めは「1000人が選んだ『もういちど紙で読みたい』あの名雑誌」という企画だった。第1位は「ぴあ」。まあ、順当だろ...
この夏の事件
◆世界の市場関係者が固唾を飲んで見守ったジャクソンホールでのパウエル議長講演は無難に終わった。それを受けた市場の波乱はなかった。古くはニクソン・ショック、イラクのクエート侵攻、ロシ...
五輪と車いす
◆殺人的な暑さである。ここまでの暑さは60年生きてきて経験したことがない。異常な高温は全世界的なもので、特に欧州が猛暑に襲われている。思い出すのはちょうど20年前、2003年のパリだ。その...
トランプ氏の置き土産
◆最近、立て続けに米国の大学を巡る司法判断のニュースが大きく報じられた。ハーバード大などの入学選考で黒人や中南米系を優遇するアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)の是非...
記憶力
◆最近僕の周りで禁句になっている台詞がある。「33年前、何してた?」である。「やだ~、33年前なんて、まだ生まれてませんよ~!」とあっけらかんと笑って答えられるのはアラサーまで。妙齢の...
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広木 隆
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
上智大学外国語学部卒。神戸大学大学院・経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。帝京平成大学・人文社会学部経営学科教授。社会構想大学院大学・客員教授。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。2010年より現職。
テレビ東京「モーニングサテライト」、BSテレビ東京「NIKKEI NEWS NEXT」等のレギュラーコメンテーターを務めるなどメディアへの出演も多数。

著書:
『ストラテジストにさよならを 21世紀の株式投資論』(ゲーテビジネス新書)
『9割の負け組から脱出する投資の思考法』(ダイヤモンド社)
『勝てるROE投資術』(日本経済新聞出版社)
『ROEを超える企業価値創造』(日本経済新聞出版社)(共著)
『2021年相場の論点』(日本経済新聞出版社)
『利回り5%配当生活』(かんき出版)
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