新潮流の記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

隔週月曜日に更新
新潮流
人材の流動化
◆スポーツの秋たけなわである。この週末、お子さん、お孫さんの運動会に行かれた方も多かっただろう。青山学院大学ビジネススクールの教え子らとのゴルフコンペ、ABS広木杯も春に続いて先週第2...
世代交代
◆最近、エリザベス女王をはじめ偉大な人物の訃報に接することが多い。1週間前には映画監督のジャン・リュック・ゴダール氏が亡くなった。先月末にはゴルバチョフ元大統領、その少し前には京セ...
行き合いの空
◆この季節、空を見上げると、夏雲の積乱雲と秋雲のうろこ雲とを同時に見ることがある。行く夏の名残りと秋の訪れを目で確認できる。こういう空を「行き合いの空」という。夏と秋とが空で行き交...
意外に早い終わり
◆今日から8月である。やっと8月だ。今年、関東甲信は記録的に早い梅雨明けとなり、堪えがたい猛暑がもう1ヶ月以上も続いている。やっと今日から8月だが、まだ8月である。この暑さもまだまだ先...
もはや昭和ではない
◆先月、内閣府は「令和4年版男女共同参画白書」を発表した。特集のテーマは「家族の姿の変化・人生の多様化」。白書は、家族の姿が変化しているにもかかわらず、慣行、意識、さまざまな政策や...
教養としての数学
◆経済産業省がまとめた「数理資本主義の時代」というペーパーは以下のような記述から始まる。<現在、世界では、「第四次産業革命」が進行中であると言われている。この第四次産業革命を主導し...
広木杯ゴルフコンペと人的資本
◆4月のとある土曜日、「広木杯ゴルフコンペ」を開催した。ビジネススクールの教え子たちが企画してくれたゴルフコンペで、数世代にわたるOB、OGたちが集まり、楽しい時間を過ごした。彼らと大...
シングルベッド
◆シングルベッドで犬と寝ている。犬とはMondayNightLiveに時々登場するフレンチブルドッグのピース君である。彼は僕の布団に潜り込んで、ベッドの真ん中を占領しようと体を押し付けてくる。シ...
侮辱罪
◆歳をとったせいか、僕も角がとれて丸くなった気がする。その証拠に最近では「炎上」することがなくなった。以前はSNSなどの書き込みに怒って言い返すと、よく「炎上」したりしたものだった。...
いずれもそれぞれに不幸
◆ウクライナでの戦火が激しさを増している。メディアではロシア・ウクライナを巡る話題一色だ。記事の中でロシアの作家に触れるケースも多々ある。中でもトルストイに言及するものが群を抜く。...
ソビエト
◆逢坂冬馬氏の『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)は全選考委員が満点をつけ第11回アガサ・クリスティー賞を受賞した傑作である。独ソ戦のスターリングラード攻防を描く戦闘場面は迫力満点だ...
立春に思う
◆北京五輪の開会式は二十四節気のカウントダウンで始まった。2月4日の立春に合わせた素晴らしい演出だった。雪上、氷上での熱い闘いに喝采を送る日々が始まった。選手たちの熱気がいかにすごく...
備え
◆昨年12月、「日本沈没」というタイトルのレポートで「このところ地震や火山の噴火が相次いでおり、ドラマが現実のものとなるような不安を覚える」と述べた。ドラマとは当時話題になっていたTB...
成人
◆昨日は「成人の日」であった。オミクロン株の感染拡大が懸念される中、成人が集う式典をとりやめた自治体もある一方で、3万6000人あまりが新成人を迎えた横浜市は横浜アリーナで大規模な成人...
サンタクロースを信じますか?
◆一風変わった言語学の本が売れている。川添愛さんの『言語学バーリ・トゥード:Round1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか』(東京大学出版会)である。川添さんは最近までユーミンの「恋...
アマゾンとDX
◆開高健の代表作「オーパ!」完全復刻版の刊行に際して出版元である集英社が企画広告を出している。愛読者がその魅力を語り継ぐというもので、先週12月9日(ちなみに開高健の命日)に登場した...
運と実力
◆「親ガチャ」という言葉が流行っている。こどもは親を選べない。どんな親のもとに生まれるか、すべては運次第。それをカプセルのおもちゃのくじ引きである「ガチャガチャ」(最近はゲーム内ア...
「大」よりも「小」
◆先日、出演したテレビ番組で「GAFAMは終わった」と発言したらスタジオ中から「ええっ?」と驚きの声があがった。「だって、以前からGoogleは上場持ち株会社のAlphabetに再編され、今般Faceboo...
ミス
◆スポーツの秋たけなわである。アメリカの大リーグも日本のプロ野球、Jリーグも佳境を迎えている。プロゴルフも男子、女子ともに日本オープンを終え、これから大きな試合が続く。先週は日本で...
資本主義を思う季節
◆【新潮流】を毎日書いていた7年前、その年の今頃に「詩は10月の午後」という一文を書いた。田村隆一の「西武園所感」という詩の一節からである。詩は十月の午後詩は一本の草 一つの石みみっ...