新潮流の記事一覧

チーフ・ストラテジスト 広木隆が、投資戦略の考え方となる礎をご紹介していきます。

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新潮流
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◆桜が満開である。花を愛で、旬の蛍烏賊や筍などを肴に純米吟醸を口に含む。日本に生まれて良かったと思う瞬間である。日本人として当たり前に日本が好きだ。だからこそ、最近露になっているこ...
三寒四温
◆コロナ禍でずっと家の中にいる。外の空気や景色に触れる機会がめっきり減った。犬の散歩が唯一の救いだ。街路樹や公園の木々に季節を感じる。散歩の途中でほころんでいる桃の花を目にした。二...
暴落の特異日
◆先週金曜日の日経平均は米国の長期金利上昇を受けて1,200円余りも急落し、歴代10位の下げ幅となった。正確には1,202円26銭円安。その日は2月26日であった。2021.2.26に1,202.26円安とは何かの...
指呼の間
◆【指呼の間(読み方:しこのかん)】指差して呼べば答えが返って来る程度の距離のこと。「指呼」は指さして呼ぶこと。「指呼の中(しこのうち)」とも言う。比喩的に「目前である」「すぐそこで...
プロライン・アマライン
◆ゴルフのパッティングで俗に「プロライン」「アマチュアライン」と言われるものがある。アマラインとは、カップの手前でボールが逸れていくラインであり、プロラインはその反対にカップを過ぎ...
視点
◆同じものでも、正面から見るのと横から見るのとでは見え方が異なるのは当たり前である。だが、同じものを同じ方向から見ても、違うように見えることがある。例えば、だまし絵の多義図形で有名...
ずっと真夜中ではよくない
◆こういうご時世だから無観客、リモートでの開催となった昨年大晦日のNHK紅白歌合戦。僕が注目したのはテレビで初パフォーマンスを披露したYOASOBIだ。YOASOBIはボーカロイドプロデューサーのA...
指導者たるもの
◆米国の第46代大統領にジョー・バイデン氏が確定した。来年1月に就任すれば、アメリカ史上最高齢の大統領となる。バイデン氏の話題となると、なにかと引き合いに出されるのがJ・F・ケネディ元...
黄金比
◆フィボナッチ数列をご存じだろうか。1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377…このような数列である。この数列の特徴は、連続する2つの数の合計が、次の数字になるというものだ。1+2=3、3...
宴の後に気づく時
◆先週、日経平均は29年半ぶりに2万6000円台をつけた。これを受けて日経新聞のコラム「春秋」は91年当時の世相を振り返っている。証券会社の損失補填問題、湾岸戦争に自衛隊派遣、横綱千代の富...
冬来たりなば
◆一昨日の土曜日は立冬。暦の上では冬である。週末、東京は季節外れの暖かな陽気だったが、この先の気温は低下が予想されている。近頃はめっきり肌寒い日も多い。クローゼットからダウンジャケ...
日本人の本質とデジタル化
◆三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地で自決して今年で50年。日経新聞は先週4回にわたって「三島由紀夫 50年目の遺言」という特集を文化面に掲載した。その4回目で三島が太宰治を嫌いだと...
オンライン文化祭
◆あっという間に10月である。前回の【新潮流】ではいよいよ秋本番、旅行にはベストシーズンだとしてGoToトラベルの話を書いた。秋と言えば他には何か。秋と言えば「食欲の秋」でGoToイート、で...
コロナとネオリベとBI
◆「暑さ寒さも彼岸まで」とは本当によく言ったものである。秋分を過ぎたら、ついこの前までの残暑が嘘のように涼しい日々が続いている。いよいよ秋本番。旅行やレジャーには最適な季節だ。10月...
10周年
◆上昇相場が始まる。理由は以下の通り。1.日米欧が金融緩和を続け、グローバルに過剰な流動性が供給されていること。2.企業業績の改善度などと比較して株価は割安と判断されること。3.悲観論が...
夏の終わり2020
◆きのうの日曜日は二十四節季の「処暑」であった。暑さが処(や)むという意味だ。この時期に暑さが和らぐというのは約57年(あと10日で正確に57年)生きてきて、実体験として身に沁みついてい...
バブルの予兆
◆NBAのダラス・マーヴェリックスのオーナーでもある資産家で著名投資家のマーク・キューバン氏が先日出演したCNBCの番組でこんな話をした。「18歳の姪っこがいるんだが、何の株に投資したらい...
ROLAND
◆カリスマホストのROLANDさんが、運営する歌舞伎町のホストクラブ『THECLUB』の閉店を発表した。「現在の世間の状況の元、スタッフ達の安全を確保し、かつお客様に喜んで頂けるよう運営する事...
自粛の理由
◆アイドルグループNEWSのメンバーだった手越祐也氏が緊急事態宣言の最中、女性たちと飲み会をおこなっていたことが世間の批判を浴びた。芸能人であることを考えれば自覚のない行動だっただろう...
香港の未来
◆先日のNikkeiStyleに掲載されたヤマザキマリさんの「10歳で訪れた香港」というエッセーを読んだとき、「ああ僕と同じだ」と思った。僕も10歳の時、両親と香港を訪れた。46年前のことである。...