ドル円 の記事一覧

吉田恒の為替デイリー
【為替】クロス円で高まる円高基調へ転換の可能性
過去1年の平均値である52週MA(移動平均線)との関係で見ると、米ドル/円以上にユーロ/円などクロス円の多くで、複数年続く流れ「トレンド」が円高へ転換した可能性が高くなっている。
クロス円が円高へトレンド転換したなら、米ドル/円は円安トレンドが続くということが、果たしてあるだろうか。

吉田恒の為替デイリー
【為替】投機円買い「行き過ぎ」の影響を考える
2月28日、日本株の急落や日米金利差(米ドル優位・円劣位)縮小を尻目に米ドル/円は反発した。
その一因は投機筋の円買いに「行き過ぎ」懸念が強くなっていたことがあったのではないか。
当面の米ドル/円への投機円買いの影響について考えてみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】52週MAで考える米ドル/円のシナリオ
米ドル/円の複数年続く「トレンド」を判断する上で、52週MA(移動平均線)はいわゆる「ダマシ」も少なく、これまで参考になってきた。
今回は、2024年夏の急落を受けて、本来なら下落(米ドル安・円高)トレンドへ転換した可能性が高いところだが、その割に一時的上昇が長期化するなど不規則な面も見られた。
改めて52週MAを参考に、今後の米ドル/円の見通しを考えてみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】「構造的円安」説に誤解はなかったか?
日本の2024年第4四半期の貿易・サービス収支(季節調整済)は赤字が急減、四半期ベースとして2021年第1四半期以来の黒字回復寸前に迫った。貿易・サービス収支の赤字拡大については、日本経済の構造変化が円安の一因になっていることを示すとの解説もあったが、それは正しかったのか。改めて検証してみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】2024年夏の急激な円高進行と今回は何が違うのか?
米ドル/円は1月の高値158円から、先週は一時148円台まで下落し、この間の最大下落幅は約10円に拡大した。
米ドル/円は2024年7~8月に、約1ヶ月で20円もの大暴落を演じた。当時と今回の違いについて確認してみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】日米金利で考える「円高145円シナリオ」
最近にかけて日米金利差米ドル優位・円劣位が急ピッチで縮小、それに連れた形で米ドル安・円高が拡大した。
そこで日米金利の見通しを前提に、この先の米ドル安・円高シナリオについて考えてみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】トランプ政権1期目と似ている米ドル/円
「トランプ政権がスタートしてちょうど1ヶ月経過した。その中で米ドル/円は、政権がスタートする前に付けた高値から5%程度反落した」。
これは、今回のトランプ政権2期目の米ドル/円について解説したということではなく、2017年、政権1期目の米ドル/円の値動きについて述べたものだ。
このように念押す必要があるほど、ここまでの米ドル/円の値動きは、ある程度政権1期目と似ている。

吉田恒の為替デイリー
【為替】米ドル/円の鍵握る異例の円金利上昇
本来米長期金利の影響を強く受ける日本の長期金利だが、最近にかけて米金利から大きくかい離、異例な形での上昇が広がった。
異例の日本の金利上昇はまだ続くのか。長短金利差などからすると、重要な分岐点が近づいている可能性もありそうだ。

吉田恒の為替デイリー
【為替】円安の背後で広がる貿易等の収支改善
先週発表された2024年第4四半期の貿易・サービス収支(季調済)は、前期から赤字幅が大きく縮小、2021年第1四半期以来の小幅となった。
貿サ収支赤字幅の急縮小を尻目に、米ドル/円は第3四半期の139円から、第4四半期には156円まで大きく米ドル高・円安が広がった。
この貿サ収支改善と逆行した円安を正当化したのは、日米金利差円劣位拡大だった。

吉田恒の為替デイリー
【為替】円安是正という「日米ディール」の可能性
米トランプ大統領は先週、「相互関税」導入を決定したが、その目的は米貿易赤字削減と不公正な貿易慣行是正であり、その調査対象には為替レートも含まれる見通しという。
日米間で、円安の是正が日本への相互関税発動を回避するディール(取引)対象になっているのか、その可能性について考えてみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】ウクライナ期待のユーロ買いという「主役」
先週(2月10日週)はユーロが米ドルや円に対して大幅高となった。これは、ウクライナ戦争の停戦期待がユーロなどの欧州通貨買いという形で、先週の為替相場で「主役」を演じたことを示すものではないか。
先週の米ドル/円は、米金利の急騰により一時大きく上昇したが、これはウクライナ停戦期待の独など欧州金利上昇の影響によりやや過大になった可能性もあったかもしれない。

吉田恒の為替デイリー
【為替】見えてきたトランプ政権の米ドル政策
トランプ大統領はかつて、「記録的な米ドル高・円安は米国の製造業にとって大惨事だ」と発言したことがあった。
そのトランプ大統領が、伝統的な「強い米ドルは国益」との方針とどのような折り合いをつけるのか、少しずつ見えてきた感じがする。

吉田恒の為替デイリー
【為替】「行き過ぎた円安」是正が進むクロス円
2月12日は、米1月CPI(消費者物価指数)が予想より強かったことなどを受け米金利が大きく上昇、米ドル/円も154円台後半まで急反発となった。過去5年の平均値である5年MA(移動平均線)との関係も「行き過ぎた円安」の目安となる2割に近い状況が続いている。
一方クロス円では着実に「行き過ぎた円安」是正が進み、米ドル/円との違いが目立ってきた。

吉田恒の為替デイリー
【為替】トランプ政権開始で米金利低下の謎
関税引き上げなどのトランプ大統領の経済政策は米金利上昇をもたらすとの見方が一般的だったが、1月20日のトランプ政権の正式スタート前から米金利はむしろ低下が広がった。その理由について考えてみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】円金利上昇の裏に見え隠れする「米国の影」
先週、米国の長期金利である10年債利回りが低下傾向となる中で、日本の10年債利回りは大きく上昇した。
両者の大きなかい離は異例。この異例な日本の金利上昇の背後には、米トランプ政権からの低金利修正への圧力の可能性も取り沙汰されそうだ。

吉田恒の為替デイリー
【為替】米金利の低下と米ドル安への回帰
報道によると、米ベッセント財務長官は「トランプ大統領と自分は米10年債利回りの低下を希望している」と述べたという。
米政権の希望する米10年債利回りは実現するのか。それは米ドル/円の行方も左右することになるだろう。

吉田恒の為替デイリー
【為替】「トランプ円安」は終わったのか?
トランプ大統領の経済政策は金利を上昇させるリスクが高いことから、米ドル高・円安が続くとの見方が少なくはなかった。
米ドル/円は1月に159円近くまで上昇したが、今週(2月3日週)は一時153円割れまで反落した。「トランプ円安」は終わったのかについて考えてみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】「貿易戦争」と金利、米ドル/円の関係
トランプ大統領が関税の発動を決定、「貿易戦争」の懸念が広がると、金融市場は一時株価急落、金利低下の反応となった。
金利については、輸入物価上昇に伴うインフレ懸念から上昇する可能性もあったものの、基本的にはリスク回避の「安全資産」シフトの反応となった。これはトランプ政権1期目の「貿易戦争」局面でも見られた反応だった。

吉田恒の為替デイリー
【為替】トランプ発「貿易戦争」と米ドル買い
トランプ大統領の関税政策の発動をきっかけに、相手国が報復の可能性を示すなど、一気に「貿易戦争」への懸念が広がってきた。これに対して、週明けの為替相場はまず米ドル買いの反応となった。
トランプ政権1期目も米国と中国の関係を中心に2018~2019年にかけて「貿易戦争」の様相となったが、当時の為替市場の反応について検証してみる。

吉田恒の為替デイリー
【為替】円キャリー取引「急減」とその影響
米ドル/円は1月に入り一時158円まで上昇した。
ただ米ドル高・円安再燃の割には、ヘッジファンドなどによる円キャリー取引の再開は極めて鈍そうだ。
背景には、2024年8月にかけての急激な円高局面で、円キャリー取引が大きな損失を被った影響がありそうだ。