現在のファンダメンタルズ:日米金利差縮小も円高には動かず
先週(12月8日週)のレンジと終値(マネックストレーダーFXのBidレート)
・米ドル/円: 154.900円~156.953円 155.849円
・ユーロ/米ドル:1.16151ドル~1.17622ドル 1.17382ドル
・ユーロ/円: 180.497円~183.151円 182.944円
先週(12月8日週)の米ドル/円:FOMCは予想通りの利下げ
先週(12月8日週)の米ドル/円は、週初から買い戻しが進み12月8日から12月9日にかけては一貫した円売りとなりました。背景としては最近の日本の財政懸念による円売りとJOLTS求人統計の数字が予想よりも強かったことがきっかけでした。12月9日に前週高値を上抜けてからはストップオーダーも巻き込みながらテクニカルな仕掛けが目立ち、週間高値となる156.953円をつけました。
12月9日に日計りでの買いが増えすぎたのか、12月10日はFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けてはややドルの上値が重たい展開となり156円台前半でFOMCを迎えました。FOMCは予想通り0.25%の利下げ、注目のドットプロットでは2026年中の利下げは1回に留まる見通しが示されました。一方で、短期国債の購入を開始するとの発表に米金利は一段の低下、引けにかけては株高と米ドル安で反応し、米ドル/円は155円台後半となりました。
翌12月11日も米ドル売りの動きが強まり、 NY市場では新規失業保険申請数が予想よりも多かったことから、米ドル/円は一時週間安値となる154.900円をつけました。しかし、引けにかけてはNYダウが史上最高値を更新する流れも手伝って155円台半ばで戻しました。12月12日は前日の流れを受けて緩やかな上昇を見せたものの、週末前で目立った動きは見られず、155円台後半での週末クローズとなりました。
今週(12月15日週)は12月19日の日銀会合が最大の注目材料ではあるものの、市場では既に0.25%利上げは織り込み済みです。それ以上に、国内材料としては本日12月15日の日銀短観(概ね予想通りの結果)、12月19日のCPI(消費者物価指数)が注目されそうです。また米国経済指標は12月16日に雇用統計、12月18日にCPIが発表され、ようやく最近の判断材料が出てくることとなります。クリスマス前の大きな変動材料として、為替市場だけでなく全ての金融市場参加者が注目するでしょう。
先週(12月8日週)のユーロ/米ドル:ユーロ/円が史上最高値を更新
先週(12月8日週)のユーロ/米ドルは、週前半は1.16ドル台半ばでのもみあいが続き、一言で言うと蚊帳の外といった流れが続きました。週初にシュナーベルECB(欧州中央銀行)理事が「次の動きは利上げ」と発言したことから、ECBの利下げサイクルは終了し、今後の景気とインフレ指標次第ということが改めて認識させられました。とはいえ、まだまだ先のことでもあり、ほとんど反応は見られませんでした。
一方で円安の動きは、米ドル/円以上にユーロ/円で目立ったこともあり、ユーロ/米ドルも上昇する動きとなっていました。ユーロ/円は12月12日に183.151円となり、史上最高値を更新しました。その後も調整らしい調整が入っていないこともあり、今週(12月15日週)もユーロ/米ドル以上にユーロ/円が一段高となるのかどうかに注目が集まる流れになりそうです。
米ドル/円チャート(週足)、上昇地合い継続もチャンネル内の動き
長期的な判断は週足で行いますので、まずは週足チャートをご覧ください。
週足チャート(図表1)では、上昇地合い継続も黄色いライン(長期)で示される平行上昇チャンネル内での動きと見てよいでしょう。また先週(12月8日週)前半は米ドル/円が高値をトライしそうになったものの、FOMC後に調整が入ったことで更なる上値トライはしにくい感じになっています。引き続き4月安値と11月高値の23.6%押しとなる153.641円をターゲットとしやすい流れにあります。
・上昇トレンド=週足終値が移動平均線の上にある
・下降トレンド=週足終値が移動平均線の下にある
トレンド転換の判断はダマシを排除するため、2週連続で移動平均線を上回るか、下回った時にトレンドが転換したという見方をします。
米ドル/円チャート(日足)、2本の移動平均線は12月8日にゴールデン・クロス
短期的な判断は日足で行います。
米ドル/円は週初12月8日の引けでゴールデン・クロスとなり、いったん米ドル買いが強まりましたがFOMC前に目先の高値をつけたため、今週は次のデッド・クロスを待つ展開になっていきそうです。
図表2の通り、緑の平行下降チャンネルを新たに引き直しましたが、今回はある程度の値幅がありますので、当面はこのチャンネル内での動きを考えていけばよいでしょう。来週(12月22日週)以降となりそうですが、緑のチャンネル下限とフィボナッチ・リトレースメントが重なる動きが出てくる可能性を探っています。
・買いシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を下から上に抜くGC
・売りシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を上から下に抜くDC
ユーロ/米ドルは週足移動平均線上抜け1週目
ユーロ/米ドルのチャートから見ていきます。
週足チャート(図表3)は緩やかな青の平行上昇チャンネル内で週足移動平均線を上抜ける動きとなりました。上抜け1週目ですので、今週(12月15日週)の終値も上抜けて引ければ上昇トレンドへと転換し年初来高値を更新する可能性が出てきます。ユーロ/米ドル以上にユーロ/円の影響が大きいと考えられます。
日足チャート(図表4)で見ると2本の移動平均線は11月25日のゴールデン・クロス状態が続いています。9月高値と11月安値の半値戻しを上抜けてきたことから、現状は緑の平行上昇チャンネルの中で1.18ドル水準をターゲットとしやすい流れになりそうです。
ユーロ/円は改めて史上最高値を更新
ユーロ/円です。ユーロ/円(図表5)は、調整局面が終わり改めて史上最高値を更新する流れとなってきました。長期上昇チャンネル(黄色)と中期上昇チャンネル(青)の中での動きを続けていますので、今後は上側のライン(現状185円水準)が上値の目処となっていきそうです。
日足チャート(図表6)では12月5日ゴールデン・クロス状態が続き、その直前のデッド・クロスはダマシで終わっています。ユーロ/円は青の平行上昇チャンネル内での動きを続けている限り、デッド・クロスが出た後のゴールデン・クロスで買いという回転を続けていくしかなさそうです。そろそろ高所恐怖症も出てきそうですが、長期トレーダーは185円を見るまでは引かないといった感じのようです。
それでは今週も良いトレードを!
