ユーロ の記事一覧
吉田恒の為替ウイークリー
新たな米ドル高・円安が始まったのか
先週のFOMC以降、金融政策を反映する米2年債利回りは急上昇、年初来高値を更新してきた。これは、米超金融緩和政策の転換を織り込む動きの可能性。
過去に一度だけ前例のある超金融緩和の政策転換、「リーマン・ショック」後のケースを参考にすると、米2年債利回りは「テーパリング」開始に向けて、基本的に0.25%も下回らず、0.5%程度を目指す可能性あり。
その場合、米ドル/円は基本的に110円を大きく割れず、113円程度を目指す見通し!?
吉田恒の為替デイリー
「テーパリング」までの米ドル/円のシナリオ
9月FOMCを受けて、早ければ11月FOMCで「テーパリング」開始が決まる見通しとなった。今回のような超金融緩和見直し局面で、「リーマン・ショック」後のケースでは、テーパリング開始までに米2年債利回りは最高0.5%まで一段の上昇となった。
これに近い形で米2年債利回り上昇、金利差拡大となるなら、テーパリング開始に向けて米ドル/円は113円程度、ユーロ/米ドルは1.12米ドル程度に向かう見通し。
吉田恒の為替デイリー
株価「中国ショック」と為替の関係
中国の大手不動産開発会社のデフォルト懸念などを主なきっかけに世界的な株安、「中国ショック」が拡大した。こういった中で、ユーロ/米ドルなども、金利差より株価との連動が強くなった。
NYダウなどで株価の動きを見た場合、テクニカルには「コロナ後」の株高トレンドが正念場を迎えている可能性がありそう。
田嶋智太郎の外国為替攻略法
対米ドルでのユーロ・英ポンドの戻りも、そろそろ一巡か
米雇用者数、8月は市場予想を下回るサプライズ
9月以降の雇用者数は再び増加傾向を強める可能性も
ユーロ・英ポンドに対する米ドル売りの流れは一服か
吉田恒の為替デイリー
米金利の転換点になってきた雇用統計
米ドル/円など主要な為替相場は、過去2ヶ月方向感のない展開が続いてきたが、それは影響力の大きい米金利の方向感の乏しい展開が続いたことが主因だろう。
その米金利のトレンドは、注目指標とされる米雇用統計発表をきっかけに発生することが少なくなかっただけに、今回も注目。
吉田恒の為替デイリー
クロス円「底値圏」の可能性を考える
8月にかけて主要なクロス円は軒並み大きく下落したが、基本的に52週MA前後で踏みとどまり、経験的にはあくまで一時的な下落に過ぎない可能性となっている。
本来、株価と順相関のクロス円が7月以降株高を尻目に「異例の下落」となった動きは、じつは米金利低下の影響があったようだ。ただ、その米金利も「下がり過ぎ」圏にあることからすると、上述の「一時的な下落に過ぎない」といった判断とも一致する。
吉田恒の為替ウイークリー
米国へ資金還流、資源国・新興国から資金流出も!?
先週は対円以外で米ドル一段高が目立った。米金融緩和見直しが関心を集める中で、米国への資金還流、一方で資源国、新興国などから資金流出が拡大している可能性に注目。
米ドル/円は先週、上値が重い展開となったが、これは日米金利差と連動した結果。米ドル/円の今後の行方も、米金融政策をにらんだ米金利の動きが鍵になる。
吉田恒の為替デイリー
「ミシガン・ショック」とユーロ、豪ドルの考え方
13日、ミシガン大消費者信頼感指数が予想を大きく下回ったことをきっかけに、米金利と米ドルが大きく下落する「ミシガン・ショック」となった。ユーロ/米ドルはいわゆる「二番底」のようになったことで、一部にはユーロ安・米ドル高終了との見方も浮上した。
ただ52週MAとの関係で見ると、トレンドはユーロ/米ドル下落で、反発は一時的な可能性が高いのではないか。これは豪ドル/米ドルも基本的には同じ。
吉田恒の為替デイリー
ユーロと豪ドルの中期シナリオ再点検
ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルとも先週にかけ反発したが、ともに52週MAを約1ヶ月と「長く」下回る状況が続いている。経験的には、下落トレンド展開中の可能性が高い。
下落トレンドを前提に、一時的反発の目途、下落目標など、「中期シナリオ」を再点検する。
吉田恒の為替デイリー
クロス円下落と「謎の金利低下」の関係
7月以降、株高では「異例」のクロス円下落が拡大した。これは、独金利低下に伴う金利差の影響が大きかった。
その独金利低下は、「謎」とされる米金利低下に連れた可能性。その米金利は「下がり過ぎ」懸念が強くなっている。米金利低下が終われば、クロス円下落も終わる!?
吉田恒の為替デイリー
「一時的米ドル安」のシナリオ
28日のFOMCと前後して、米ドルは下落気味の展開となった。ただあくまで「一時的米ドル安」なら、経験的には52週MA前後までがせいぜいか。
52週MAが106円台で、足元の水準よりかなり離れている米ドル/円の場合の「一時的下落」幅は日米金利差の動向が目安になりそう。
吉田恒の為替デイリー
「FOMC大相場」の可能性を考える
6月FOMC後に為替相場は大きく動いた。ただ、6月は確かに顕著だったが、それ以外でも2021年はFOMCをきっかけに為替相場の値動き拡大が目立っている。
この基本的な背景は、米金融政策への関心の高まりだろう。その上で、米ドル/円以上にユーロ/米ドルの過敏な反応がこれまでは目立っていた。
吉田恒の為替デイリー
対円以外で目立つ米国への資金回帰
米10年債利回りが一時1.2%割れとなるなど低下が続いた中でも、対円以外では米ドルの続伸が目立っている。
6月FOMCの後から米ドル買いが強まったが、このような米国への資金回帰は、米金融政策を巡る思惑などとは別に止まらなくなっている可能性がある。
吉田恒の為替デイリー
クロス円下落拡大の背景と今後の焦点
6月以降、クロス円の下落が拡大、年初来高値からの最大下落率はユーロ/円や英ポンド/円が3%以上、豪ドル/円は5%以上となった。
これは、6月FOMC以降の米ドル全面高で、円より円以外の通貨の下落が大きくなったこと、そしてもう1つは、金利差から見た「上がり過ぎ」反動の影響と考えられる。
吉田恒の為替デイリー
ユーロ安・米ドル高へトレンド転換の可能性
ユーロ/米ドルが先週まで2週連続で52週MAを下回った。このまま今月末にかけて「長く」52週MAを下回るようなら、経験的にはすでに一時的ではなく、ユーロ安・米ドル高トレンドへ転換している可能性が高まる。
対円に加えて、対ユーロでも米ドル高へトレンド転換した可能性が高まるなら、米金融政策の転換の影響などにより、全面的な米ドル高へのトレンド転換の可能性が注目されそう。
吉田恒の為替ウイークリー
7月の為替を予想する
6月のFOMC以降、為替相場のテーマは「コロナ後の景気回復」から、「金融緩和の見直し」に変わり、その結果「道先案内役」も米10年債利回りから米2年債利回りに変わった可能性がある。
その米2年債利回りは、すでに短期的な「上がり過ぎ」懸念が強くなっている。米金利、米ドルとも、まだしばらくは上値の重い展開が続く可能性が高いのではないか。
吉田恒の為替デイリー
続・FOMC後に為替相場で変わったこと
FOMC後、一時はユーロや豪ドルに対しても52週MAより米ドル高の展開となった。このまま、ユーロや豪ドルに対しても、52週MAより米ドル高が長く、大きく進むなら、経験的には全面的な米ドル高トレンドへの転換の可能性が高まる。
吉田恒の為替デイリー
米ドル/円 高値更新、今後の見通しとは?
米ドル/円は23日、2021年の高値を更新した。
ただ先週からの米ドル/円は、米金融政策を反映する米2年債利回りの影響が大きくなっており、その米2年債利回りは、90日MA(移動平均線)からのかい離率で見ると短期的な「上がり過ぎ」懸念が強くなっている。
吉田恒の為替デイリー
クロス円、そして南アランド/円の反落の理由
先週のFOMCの後から、それまで一本調子で上昇してきたユーロ/円などクロス円は急反落となった。その主な理由は2つか。
クロス円の中でも新興国通貨、南アランド/円などの下落は相対的に大きくなった。その背景には、南アランドなど新興国通貨特有の下落リスクの影響がありそうだ。