松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
ベンチャー企業
日本では何故ベンチャー企業がアメリカのように育たないのか、という問題を語る時、「どうしたら銀行はもっとベンチャー企業に資金供与するのか」とか、「ベンチャー・キャピタルの役割は」とか、そういった金融の問題として捉えられる場合が多いように感じます。しかし...
失われた10年
「日本はあれだけうまく行っていたのに、最近はどうしてしまったのだろう?世界は、時代は、変わってしまったのだろうか?日本はどう変わるべきなのだろうか?」というような論調をよく耳にします。これは戦後の高度成長期の社会システムを肯定した上で、現代世界の変化...
啓蟄
今年の啓蟄は明後日、6日です。しかし株式市場的には今日だったのでしょうか。あたかも地面の中に隠れていた虫がゴソゴソとあちこちで這い出してくるように、ほとんどの株が値上がりし、また投資家の方々も久し振りにマーケットに帰って来たようでした。いろいろ理由は...
マネックスATM 第2号
本日、マネックスの入っている東京駅前のパシフィックセンチュリープレイス丸の内ビルに、マネックスATMが開設されました。第1号機は大阪ソニータワーに去年の夏設置したのですが、今回が第2号機になります。マネックス《セゾン》カードでマネックス口座の入出金が...
酸素バー
大阪に酸素バーができるらしい。カフェバーの中に設置されるもので、12分500円で純度90%の酸素が吸えるそうです。二日酔いもすっきりするという触れ込みのようですが、カフェバーに行く時間に今更頭がすっきりするよりも帰って寝た方がいいような気もします。小...
春の香り
今朝の東京はどんよりとした曇り空だったのですが、天気予報に反して昼過ぎから晴れて暖かくなってきました。荷風の日和下駄にも出てくるように、東京の街は案外木々が多いものです。あたかも香を焚くように、木々に咲いた花々の匂いが風に乗って漂ってきます。それは鼻...
ダイエー支援策
全くもって不可解です。今朝の日経朝刊のトップ記事によると、主力3行は5200億円を投入してダイエーを救済するようです。私が問題と思うのは、まず、普通株の完全な減資を行わないで優先株を減資させることです。株は英語で「SHARE」とも言うように会社に対す...
春来ぬ
アメリカ出張から帰ってきてずっとバタバタと忙しくしていたせいか、或いは急に天候が暖かくなったせいか、どちらかは分かりませんがふと気づくと春は来ていました。昨日朝早くにテレビに出演した後、お昼過ぎからの東証アローズでのオリエンテーション・コミティーに出...
集中と分散
一般に何事も集中させると効率は良くなりますが同時にリスクも上昇します。逆に分散させるとリスクは下がる傾向にあります。集中と分散が対を為す概念であるように、効率とリスクも大抵の場合相反します。システムの構築においてもこのことは当たりますが、東京と地方の...
不確定性原理 その2
日本は世界で2番目の経済大国です。そして日本が今抱えている問題の大きさも巨大です。この2つのことが、このまま何も変わらないでいつまでも継続するとは私には考えられません。それが小泉首相であろうと、誰か新しい人であろうと、外圧であろうと、為替の暴落であろ...
公的金融機関
銀行のリスク・テイク能力が下がってきているので、代わりに公的金融機関の役割が増大するべきだという議論があるようです。私は反対です。そもそも誰よりも雇用の保障が大きい公務員に、リスクに対するセンスが銀行員より多く備わるとは思えません(勿論一般論ですが)...
母校と母港
先日、高校を卒業して20年目にあたる学年全体の集まりがありました。400人中、約200人が午後3時に母校に集まり、80歳以上になられた先生方も含めてそのほとんどが9時頃まで2次会に参加し、その半分が3次会に流れ、深夜前にはねる時でまだ80人が残ってい...
為替 その2
約30年前に円が変動相場制に移って以来、長い円高トレンドの歴史でした。一旦80円をつけてから円安に戻したものの、やはり360円から100円台の下の方という基本的に長い円高傾向には変わりありません。今まで金融商品や経済に対する不安があると、いつでも答え...
為替
為替レートというのはつくづく妙なものだと思います。現代世界においては大概の国は他国との間の輸出入は膨大なので、為替レートが動くだけでその国の経済が大きく影響を受けます。例えば今日本の経済は全然ダメだとか言われていますが、仮に1ドルが180円とか200...
空の上での仕事
NY−東京間の飛行機は12時間も掛かる長旅です。私は長距離ジェットはあまり苦にならない性質(たち)でして、離陸から着陸まで殆ど全部寝ていたこともあります。あまり皆さんされてませんが耳栓はとても効果的で、これはF1レーサーなども皆している300円ぐらい...
選挙制度
日本が何故中々変わらないのかずっと考えてきました。アメリカの投資家やジャーナリストにも良く聞かれます。ボストン茶会事件以来、「国」の根幹は選挙制度と税制の2つです。いろいろな改革や不良債権処理、制度変更は必要ですが、一番効率的に、しかも将来にわたって...
逆さ
米アラバマ大の研究チームが、逆回転している銀河を発見したらしい。逆回転というのは、通常銀河は渦が中に巻き込まれていくように回転している訳ですが、逆にあたかも渦を外側に向かって放出するような向きに回転しているというのです。これは驚きモノです。どう考えて...
再生
エンロンの事件は、その関係者のモラルの問題など驚かされることが多くありますが、事件が発覚してからいろいろなことが壊れて再生していくまでの時間の速さにはいい意味で驚かされます。エンロンは既に多くの人が会社を離れて第二の人生を歩み始めていますし、またいく...
ご飯つぶ
仕事上のディナーで食事を摂りながら議論などをしている時に、話している相手の口元にご飯つぶなんかがくっつくと妙な滑稽さがあります。その人が年配できちんとしていて、話の内容が固いもので、真面目な顔で議論に力が入っていればいるほど、かえって可笑しさは倍増し...
哲学者は寒い所に多い?
住む場所の気温と思索活動とは関連があるでしょうか?赤道直下の地域からの哲学者というのはあまり聞いたことがありません。しかし暑いと思考が鈍るのかと思うと、エスキモーで著名な哲学者というのも聞いた覚えがありません。では暑くも寒くも気候が厳しい所は哲学に向...