東京市場まとめ
1.概況
日経平均は374円高の57,695円と続伸して寄付きました。前日の米国株高やドル円相場が円安に推移していることが買い材料となりました。序盤から堅調に上げ幅を拡大し、前場は823円高の58,145円と節目の58,000円台を上回り、午前の取引を終えました。
後場は一段高となりました。後場寄りから買いが優勢で、13時53分には58,875円をつけ、取引時間中の最高値を更新しました。大引けにかけて、上げ幅を縮小しましたが最終的には1,262円高の58,583円で取引を終え、史上最高値を更新しました。
TOPIXは27ポイント高の3,843ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が6ポイント高の735ポイントで3営業日ぶりに反発しました。
2.個別銘柄等
アドバンテスト(6857)は7.5%高の28,615円を記録し、大幅に続伸しました。24日の米国市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]などが買われ、主要半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1.4%上昇していたことを受け、同社株にも買いが入りました。また、26日未明にはエヌビディア[NVDA]の四半期決算発表が予定されており、エヌビディアの好決算を期待した買いも株価を支える要因となりました。
日本製鉄(5401)は5.5%安の627.3円となり、4日続落しました。24日、海外市場で新株予約権付社債を6000億円発行すると発表し、将来的な1株利益の希薄化を懸念した売りが出ました。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は2.0%安の2,831円となり、3日続落しました。24日、毎日新聞が「高市早苗首相が日銀の植田和男総裁と16日に会談した際、追加利上げに難色を示していたことが分かった」と報道したことを受けて、日銀による追加利上げ観測や金利上昇への期待が後退し、銀行株に売りが広がりました。
JX金属(5016)は一時13.2%高の4,180円を付け、上場来高値を更新しました。24日、外資系証券が目標株価を従来の2,500円から4,250円に引き上げたことが材料視され、買いが集まりました。
養命酒製造(2540)は11.9%安の4,050円となり、3営業日ぶりに反落しました。25日未明、アクティビストとして知られる村上世彰氏らが関わる投資会社レノが同社にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。TOB価格は1株あたり4,050円で、前日の終値(4,595円)を大きく下回ったため、TOB価格に寄せる形で大幅安となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1,262円高と大きく上昇し、史上最高値を更新しました。明日は、エヌビディア[NVDA]の決算発表が主な株価材料になると考えられます。ただし、今日の日本市場でもすでにエヌビディアの好決算を織り込んでアドバンテスト(6857)などが大きく上昇しているため、59,000円を大きく超える上昇は限定的と見込まれます。そのほか、米国ではソフトウェア株であるセールスフォース[CRM]やスノーフレイク[SNOW]の決算発表も予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
