私の朝食は毎日ふりかけかお茶漬けと決まっています。忙しいからとかではなく、大好きだからです。ふりかけは浅草の新仲見世にあるやげん堀の「のりごま」が最高です。やげん堀は七味唐辛子が有名ですが、実はこのふりかけが実に旨い。ほかほか御飯でも、冷たい御飯でも、ちょっとだけふりかけてもおいしいのですが、温かい御飯に白いところが見えなくなるくらい目一杯にかけて食べるのが最高に美味です。飲み物として熱い緑茶は欠かせません。
ふりかけの起源は熊本だそうです。熊本の「御飯の友」、東京の「是はうまい」、広島の「露営の友」がそれぞれ大正初期から昭和初期の頃に売り出され、どれが本当の元祖かという論議があったようですが、『平成6年の全国ふりかけ協会の総会で「ふりかけ」の元祖は、熊本二葉商事の吉丸末吉氏の考案と全員承認することになった。』と広島の三島食品という会社のホーム・ページに書いてあります。たかがふりかけ、されどふりかけ。因みに年間600億円ぐらいの生産があるそうです。こう書いていると、今から明日の朝のふりかけ御飯を想って唾が出てきました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。