サッカーはアメリカではあまり人気がないようです。94年のアメリカ大会では決勝トーナメントまで進出しましたが、その前回90年イタリア大会では1次リーグ3敗、それより前は50年まで遡らないと予選は通過していません。アメリカ人の友人に聞くと、90分も試合をして1点入るか入らないかというのが、「アメリカ人的」につまらなくて耐えられないのだそうです。アメリカの人気スポーツであるバスケットボールやアメリカン・フットボールは試合の動きが激しく、何十点も取り合います。野球でも日本よりは一般に点数が多いですし、9回の表・裏があって、ちゃんとメリハリがあります。或いはサッカーはこれらのスポーツの中ではもっとも道具や特別な設備を必要としないスポーツであり、それが南米やアフリカでも盛んである一方、マテリアル・ワールド、アメリカでは今ひとつ人気がない理由かも知れません。それに較べると日本は満遍なくどれもそれなりに人気があるといったところでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。