サッカーはアメリカではあまり人気がないようです。94年のアメリカ大会では決勝トーナメントまで進出しましたが、その前回90年イタリア大会では1次リーグ3敗、それより前は50年まで遡らないと予選は通過していません。アメリカ人の友人に聞くと、90分も試合をして1点入るか入らないかというのが、「アメリカ人的」につまらなくて耐えられないのだそうです。アメリカの人気スポーツであるバスケットボールやアメリカン・フットボールは試合の動きが激しく、何十点も取り合います。野球でも日本よりは一般に点数が多いですし、9回の表・裏があって、ちゃんとメリハリがあります。或いはサッカーはこれらのスポーツの中ではもっとも道具や特別な設備を必要としないスポーツであり、それが南米やアフリカでも盛んである一方、マテリアル・ワールド、アメリカでは今ひとつ人気がない理由かも知れません。それに較べると日本は満遍なくどれもそれなりに人気があるといったところでしょうか。