ファイナンシャル・タイムズ紙に面白い広告が載っていました。マケドニア共和国の、いわば通産省からの囲み広告です。マケドニアというと、バルカン半島のギリシャの隣り、1991年にユーゴスラビアから独立した国です。広告は2つあり、1つは首都スコピエに建設中の「ワールド・トレード・センター」というオフィス・ビルの売出し、もう1つは国内の各地域に於ける自動車道路網の建設・運営権の売出しです。それぞれ購入を申し出るための条件とか方法が具体的に書かれており、コンタクト先として通産大臣の名前が書かれています。恐らく真剣に、ファイナンシャル・タイムズ紙を通して世界中の投資家や事業者に対して、マケドニアに参入する興味を促そうとしているのでしょう。詳しい事情は知りませんが、多分若い指導者達があの手この手で国を造っていこうとしているのでしょう。興味深いですね。ある意味で面白く、ある意味で国を何とか変えていこうとする国民の本当の真剣さを感じます。こういうダイナミズムが我が国にもあるといいのですけどね。