明日はいよいよW杯、日本−チュニジア戦です。応援にも気合いが入りますが、相手の国のことも気になります。地図やウェブでいろいろ調べようと思ったのですが、歴史も、地理も、全然頭に入りません。興味がない訳でも、特徴がない訳でもありませんが、「チュニジア」と想った瞬間に「パラララーララ・ララッ」とか「ターラッタ・ラーラッタ・ララララ」といったフレーズが頭の中を響き巡り、チュニジア用の脳細胞がすべて塞がれてしまうようです。
「ア・ナイト・イン・チュニジア」(チュニジアの夜)は、ディジー・ガレスピーが1944年に作曲したビ・バップの名曲中の名曲で、彼のトランペットとバド・パウエルのピアノが何と言っても最高です。ジャズの名曲と呼ばれるものは随分ありますが、「ショッキング」な曲というのは、そうあるものでもありません。私にとってショッキングだった曲、そして一度想い出すと暫く頭から離れない曲は、この「チュニジアの夜」と、やはりバド・パウエルの「ウン・ポコ・ロコ」でしょうか。でも明日の試合中だけは、間違っても口ずさまないように気をつけます。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。