【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 50,906.05  ▼443.87 (9/30)
NASDAQ: 26,861.06  △63.52 (9/30)

1.概況

米国市場は高安まちまちの展開となりました。FRBが重視するPCEコアデフレータの8月の結果が公表され市場予想を下回りました。そのため、10月の利上げ確率は下げたものの依然として米経済は堅調に推移していることが示されたことで長期金利は上昇しました。これを受け、方向感が定まらず売り買いが交錯する展開となりました。

ダウ平均は74ドル高の51,424ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時30分に124ドル高の51,473ドルでこの日の高値をつけました。序盤は方向感が定まらない展開が続いていたものの、次第にじりじりと売られる展開となり最終的に443ドル安の50,906ドルでこの日の取引を終え、終値がこの日の安値となり3日続落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は63ポイント高の26,861ポイントで3日ぶりに反発、S&P500株価指数は19ポイント安の7,651ポイントで3日続落となりました。

2.経済指標等

8月のPCEデフレータが発表され、前年比3.4%の上昇となり市場予想(3.7%の上昇)を下回りました。また、食品やエネルギーを除いたPCEコアデフレータについても同3.0%の上昇となり、こちらも市場予想(3.3%の上昇)を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇、9業種が下落となりました。情報技術が0.6%高、一般消費財・サービスが0.1%高となりました。一方で、生活必需品が1.7%安、ヘルスケアが1.4%安、資本財・サービス、不動産が1.3%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中8銘柄が上昇しました。セールスフォース[CRM]が1.9%高となりました。また、アップル[AAPL]はiPhone Duoが2026年に600万台の販売が見込まれることや、スマートホーム市場への参入が報じられたことで株価は1.1%高となりました。また、アマゾン・ドットコム[AMZN]は1.0%高となりました。一方で22銘柄が下落し、ウォルマート[WMT]、メルク[MRK]が2.7%安、スリーエム[MMM]が2.6%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、自動車大手のフォード・モーター[F]は最高経営責任者(CEO)がサプライヤー問題で第3四半期のF150ピックアップトラックの生産が減少することを示唆したことで2.0%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.05%高い5.28%で取引を終えました。1日朝のドル円相場は157円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

FRBが注目するPCEコアデフレータが市場予想を下回ったものの、長期金利上昇が嫌気され売り買いが交錯する展開となり米国市場は高安まちまちとなりました。引け後にはマイクロン・テクノロジー[MU]の決算が発表され、第4四半期の売上高は前年同期比4.8倍となり市場予想を上回りました。売上総利益率も86%と高い価格決定力を表す数字となっており、あらためて半導体市場の好調さを示したことから、本日の日本市場や明日の米国市場に影響を与えそうです。
夜間の日経平均先物は60円安の67,090円で取引を終えました。しかし、ナスダックは上昇したほか、前述のマイクロン・テクノロジーの好調な決算を受けて日経平均は半導体関連銘柄を中心に買いが優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)