松本大のつぶやきの記事一覧

相場や金融についてはもちろん、大切な旧友のこと、大好きなお寿司のこと、嬉しかったこと、切ないこと、腹の立つこと、未来への希望、、、マネックス 松本大(まつもとおおき)がジャンルを問わず綴ります。マネックスみんなのつぶやきはこちらでお読みください。

毎週金曜日更新
松本大のつぶやき
不安の除去
マーケットは更に混迷を深めています。世界中の株が売られ、マネーが縮小しています。あらゆる視点から見て、今の状況は、資本市場にとってまさに未曾有の異常事態だと思います。バブルの崩壊は今迄も何度もありました。しかし今回の問題は、先日のつぶやきでも書いたよ...
投資銀行モデル
今日もマネックスグループ(株)CEOの松本としての立場で書かせて頂きます。最近、投資銀行モデルが崩壊したなどと云われています。これはリーマン・ブラザーズの倒産や、飛ぶ鳥を落とす勢いであったアメリカの投資銀行が相次いで経営危機に陥り、商業銀行と合併した...
説明
今日はマネックスグループ(株)CEOの松本として書かせて頂きます。マーケットが溶けるように崩れています。上から砂を落とし続けて出来る砂山は、尖って高く立っていくと、どこかで必ず崩れます。「均衡に達した物は崩れる」とも説明出来ますが、これがバブルが崩れ...
5/8
今日は敢えてマーケットの話題から離れて書きましょう。5/8(八分の五)と云っても、ポテトチップスのことではありません。以前にもつぶやきで書いたことがありますが(2000年11月20日<タイム・トリップ>)、むかし生まれ育った町に久し振りに行くと、全て...
機を見るに敏
世界が荒れています。今日の日本の株式市場の動きも、尋常ではなかったと思います。明らかに新領域、ニュー・テリトリーに入ったように見えます。人の気持ちは面白いもので、或るモメンタムが付くと、どこまでもそれが続くと思い勝ちです。ITバブルの時は、ネット産業...
トンネル
この数ヶ月間、長いトンネルの中に入っているようです。経済や、マーケットや、色々なことが。来る日も来る日も、何かが起こる。嬉しいことならいいのですが、どちらかと云うと逆です。困ったもんです。こんな時には、以前にも紹介したことがありますが、陸游(南宋の詩...
新型名刺
新しい名刺のアイデアを思いつきました。名刺を交換するとドンドン手持ちの数が増えていきます。物理的に持っていても、嵩張って邪魔になりますし、検索も出来ません。そこで多くの人はデジタル情報として蓄積することを考えます。自分で打ち込んだり。秘書に打ち込んで...
民営化
IPOは株式市場の華!!-これは私が或る本の帯に、推薦の文句とした書いたものです。その本とは、「IPO市場の価格形成」なる本で、神戸大学大学院の忽那(くつな)教授が書かれたものです。忽那先生は、資本市場、マーケットを本当に研究されている、日本には大変...
本当の差
金融安定化法案が否決され、アメリカ株式市場は暴落しました。ダウ平均が777ドル安。一日の動きとして、史上最大の下げ幅です。しかしこれ、本当に史上最大の下げでしょうか?下げ「幅」は史上最大ですが、下げ「率」では7%程度で、911のテロの時の下げ率よりも...
ドルの行方
週末に、或る会議で、ドルの行方について議論しました。アメリカ政府に対するアドバイザーや、中国人民銀行の幹部、中東の政府系財閥のCEOなどとの議論だったのですが、重要で、且つ或る意味で対立する軸がそれぞれ参加し、それぞれの視点を明解に述べたので、とても...
歴史は繰り返す
アメリカの貯蓄貸付組合(S&L)であるワシントン・ミューチュアルが経営破綻し、史上最大の銀行破綻となりました。ここ最近起きている出来事は、20年ほど前に私がこの業界に入った頃と瓜二つです。S&Lの破綻、アメリカの金融機関の資本不足に対する日本や中東に...
友人
私は友人は多い方だと思います。私のやり方で、友人は大切にしてきました。友人に相談を受けたり、SOSを受けることも多くあります。そう云う時は、文字通り出来る限りのことをするのが、私のポリシーです。一方、友人に私から相談をすることもあります。プチSOSを...
中と外
引き続き、凄まじい変化が、我が業界では起きています。三菱UFJによるモルガン・スタンレーへの巨額出資、野村によるリーマン・ブラザーズの北米を除く大部分のオペレーションの買収、そしてウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイによるゴールドマン...
変革
この数日の動きは、まさに目まぐるしいものです。今から一営業日前、即ち金曜日、私は北京にいました。(当社の親会社である)マネックスグループの取締役会を、北京と東京に分かれ、北京から開くためです。もちろん他にも多くの様々な重要な仕事が北京にはあったのです...
金融ビジネス
金融と云うビジネスが、私は大好きです。そもそも性に合っていたのか、目の前にあるものに没頭しているうちにのめり込んでいったのか、その辺りは或る意味では不明なのですが、とにかく大好きです。20年以上、最先端分野にどっぷり浸かってきて、実に様々な経験をして...
大と小
神は細部に宿る、とも、悪魔は細部に宿る、とも云います。いずれにしろディテールは重要です。昨日のAIGに対する9兆円ローンと云う支援策、残念ながらマーケットは好感せず、更に大きく売られることになりました。納税者に対する説明のバランスを考える中で、政府が...
公的資金
公的資金の投入をするかしないか。それを分かつものは何か。これはとても重要なテーマです。かつて日本に於いても、長い間、何度も何度も議論されてきました。公的資金、即ち税金を投入するか否かには、多くの論点がありますが、今回は「富のトランスファー」と云う観点...
混乱
金融市場が混乱しています。この週末のアメリカでの動きは、今までの常識の域を逸脱するものでした。その展開の速さ、大きさ、意外さ。全てに於いて、今迄とは違う、新しい領域での話のように思えます。週末の間、特に昨日は、様々な情報収集を行いました。未だ未だ私が...
短命首相
昨日、当社のチーフ・エコノミストの村上尚己が、「首相交代で何が変わるのか?」と云う緊急レポートを発表させて頂きました。村上はゴールドマン・サックス証券でシニア・エコノミストを務め、この9月より当社チーフ・エコノミストに就任しました。各候補者の経済政策...
24時間
昨日のつぶやきを書いてから、今日のつぶやきを書くまで、凡そ24時間。短いようで、かなり長い時間です。今その24時間を思い出すと、それはまるで過去一週間の走馬燈のように、多くの出来事が目の中に蘇ります。何もしなければアッと云う間に過ぎてしまう24時間。...