昨日のつぶやきに書いた通り、今日は当社八戸オフィスの皆と忘年会。
で、昼時に東京から移動し、この文を書いているのは午後3時で私は今八戸にいます。

が、しかし、ひとつだけ問題が。八戸は八戸でも八戸上空にいるのです。三沢空港が強風と雪のための視界不良により、着陸できないと云うのです。西の風20~25メートル、視界100メートル。確かにそれでは無理そうです。そこでさっきから八戸上空をグルグルと旋回しています。何度も何度も太陽の光が顔に差してはまた離れていく。案外楽しい、穏やかな空間です。下界は一面の雲、と云う訳ではなく、殆どの山も、街も、海岸も見えます。晴れているのです。一ヶ所だけ、小さな領域なのですが、綿飴のように雲が立体的に渦巻いている場所があります。恐らくそこが三沢空港周辺なのでしょう。その雲がちょっとずれればすかさず着陸。そう云う目論見でしょう。

三沢空港は軍用飛行場との共用ですから、地方飛行場としてはかなり広く、いやだだっ広いと云う印象がありますので、大概の気象条件であれば着陸は可能でしょう。しかしどうなることやら。既に40分以上旋回しています。どうしても無理なら羽田に引き返すか仙台空港に向かうと機長がアナウンスしていました。飛行機に乗って予定地以外に着く。もしそうなれば私にとっては初めてのことです。どうせならば仙台に行って欲しい。飛行機版の途中下車みたいで楽しそうです。しかしそれから列車で八戸に行くのも大変そうだし、やはりこのまま着陸して欲しい。しかし雲が増えてきているような。いや、そろそろ着陸する予感もする。今のうちにトイレに行っておこうっと。・・・と、トイレから帰ると、席に座るや否やシートベルトサインが点灯。やったぁ☆いい勘してる。「天候が若干改善したのでこれより着陸を試みます。」試みる!不謹慎かも知れませんが、その表現がワクワクさせます。スチュワーデスさんの話し方がキビキビしているので、尚更雰囲気を盛り上げます。イケー!突入だぁー!波が立っている。「当機は最終の着陸態勢に入りました。」普段聞き慣れたこのフレーズも、どこか新鮮に聞こえます。空港周辺は思ったよりも遙かに穏やか。着陸の瞬間。ドスン!やはり雪のため地面との距離感が測りにくいのか、いつもより激しく着地。その後は静かにすぅー。雪が振動や音を吸収するのでしょう。

空港には作業用の大型車が何台も待機。007の映画に出てくるロシア軍の空港のようです。まるでスキー場のような雪原を抜けて、飛行機は1時間程遅れてターミナルに着いたのでした。私にとっては年末のプチ・プレゼントでした。(トイレより先は着陸後に書きました。念の為。)