皆様、新年あけましておめでとうございます。

静かで、良いお正月を迎えられたことでしょうか。
さて、今年はどんな年になるでしょう。中国最古の国語辞典「爾雅」には「丑にあたる歳を赤奮と云う」とあり、「爾雅」の注釈書である「爾雅義疏」には「赤奮は、丑(旧暦12月)になると陽気が猛り奮い、万物は起きあがってこれに順うと云う意」とあるそうです(東洋文庫・和漢三才図会より)。 なるほど、要は「ここから行くゾォー!」と云う年のようです。丑は英語ではOxもしくはBull、ブルと云えば証券界では「強気」の意味です。即ち英語でも、やはり「ここから行くゾォー!」的な年である訳です。
確かに、大量の税金が企業を助けるために投入されている現況は、冷静に考えると、納税者から企業のステークホルダーに富の移転が起きている訳で、「株」は比較論で云うと投資妙味のある資産セクターになって来ています。丑年の今年は、個人投資家にとって目を離せない年だと思います。

昨年冒頭のつぶやきで「私はこの子年を、私にとって最後の子年であるという決意をもって臨みたいと思います」と書きました。
今年は最後の丑年です。私は金融人としての全てを賭けて、この丑年を駈け抜けたいと思います。
約20年前、6A(トリプルAが2つ付いている)の邦銀に目もくれず、当時日本では極めてマイナーな存在であった米系投資銀行に就職しました。 約10年前、投資銀行がこの世の春を謳歌し始めた時、敢えて退職して海とも山とも分からないベンチャーを起業しました。
「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け」とは有名な相場格言ですが、千利休の言葉だとも云われています。
市場型経済や金融ビジネスモデルに多くの疑問が呈されている今こそ、新しい金融勢力を作る絶好のチャンスです。身ブルいするように上昇する年。そんな丑年に必ずする決意です。

本年もマネックスを何卒よろしくお願い申し上げます。