【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 48,442.41 △79.73 (12/23)
NASDAQ: 23,561.84 △133.02 (12/23)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って4日続伸しました。ハイテク株や景気敏感株に買いが入り、小幅高ながら底堅い値動きとなりました。
ダウ平均は長期金利の上昇に伴い反落して取引を開始しましたが、早々に上昇に転じ、その後は徐々に上げ幅を拡大しました。目立った売り材料もなく、中盤には48,527ドルまで上昇し、本日の高値を更新しました。最終的には79ドル高の48,442ドルで取引を終えました。
S&P500株価指数は31ポイント高の6,909ポイントで史上最高値を更新しました。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は133ポイント高の23,561ポイントとなり、主要3指数が揃って4日続伸となりました。
2.経済指標等
2025年7-9月期の米国の実質GDP確定値は、市場予想(前期比年率3.2%増)を上回る同4.3%増となりました。一方で、12月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は89.1となり、市場予想(91.7)を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。コミュニケーション・サービスと情報技術が1%近い上昇となった一方、生活必需品やヘルスケアなどは売られました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中20銘柄が上昇しました。アナリストの買い推奨が伝わったエヌビディア[NVDA]が3.0%高となったほか、アマゾン・ドットコム[AMZN]が1.6%高、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が0.9%高となりました。一方、10銘柄が下落し、マクドナルド[MCD]が1.7%安、ウォルマート[WMT]が1.5%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、天然ガス生産のエクスパンド・エナジー[EXE]が3.1%高、鉱山開発のフリーポートマクモラン[FCX]が2.5%高となりました。一方、医薬品のモデルナ[MRNA]が7.5%安、太陽光パネルのファースト・ソーラー[FSLR]が5.3%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から横ばいの4.16%となりました。24日朝のドル円は156円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
S&P500株価指数が史上最高値を更新するなど、米国市場が堅調に推移したことを受け、本日の日本市場も寄り付きは買いが優勢のスタートが見込まれます。
日中の注目材料としては、10月末に開催された日銀金融政策決定会合の議事要旨が公表されるほか、日銀による幅広い年限を対象とした国債買い入れオペの実施が予定されています。金利動向に対する日銀のスタンスが改めて意識されるでしょう。なお、明日の米国市場はクリスマスイブのため株式・債券市場ともに短縮取引となります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
