初心者でもわかりやすい金融用語集

消費者信頼感指数

消費者信頼感指数とは、消費者の経済に対する信頼感や期待をアンケート調査によって指数化した経済指標です。米国では、主にコンファレンスボードとミシガン大学が消費者信頼感指数を発表しています。

コンファレンスボードの指数は、毎月5000世帯を対象に現状の景気・雇用情勢や、半年後の見通しについてアンケートを実施し、1985年を基準値100として算出されます。この調査は、対象人数が多いため信頼性が高いとされています。一方、ミシガン大学の消費者信頼感指数は、コンファレンスボードの指数よりも早く発表されるため、先行指標として重要視されます。どちらの指数も、測定値が高いほど消費者の経済に対する楽観的な見方が強いことを示し、低い場合は悲観的な見方が強いことを示します。

消費者信頼感指数は、消費者の心理を反映する重要な経済指標であり、経済活動全体に大きな影響を与える個人消費の動向を把握するために利用されます。この指数の変動は、為替市場にも影響を与え、予想より高い結果が出れば米ドルが買われ、低い結果が出れば米ドルが売られることが一般的です。