吉田恒の為替ウイークリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。
週の第1営業日に更新
5月の米ドル/円を予想する
4月は米ドル反発、特に28日の日銀会合後は米ドル高・円安が急加速。ただ米金利からのかい離など、米ドル高・円安には「行き過ぎ」懸念あり。
5月FOMC控え、米金利はテクニカルに見るとトレンド転換巡る重要な攻防が続いている。
以上を踏まえ、5月米ドル/円の予想レンジは132~139円中心で想定。
【為替】4/24~28の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は一時135円台に乗せたものの、その後は米経済指標の弱い結果を受けて反落するなど、米経済指標の結果に一喜一憂する展開が続いた。
今週は28日に日銀の金融政策が発表される。過去3回の日銀金融政策発表日の米ドル/円は3~7円程度に値幅が拡大するなど荒れた値動きになってきたので、今回も要注意。
今週の米ドル/円は132~136円中心での展開を想定。
【為替】4/17~21の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は132~134円中心に方向感の乏しい展開に終始。3月の米経済データは、予想以上にインフレ是正、景気減速を示すものが多かったが、5月米利上げ継続との見方が強まると、「米金利低下=米ドル安」も行き詰まった。
今週も5月米利上げ継続を巡る思惑が交錯する中で、米ドル/円は上下に不安定な展開が続きそうだ。予想レンジは132~135円中心で想定。
【為替】4/10~14の米ドル/円を予想する
先週は金融システム不安を受けた米景気の先行き懸念から、米ドル/円は一時130円割れ近くまで下落した。
今週も米3月CPIなど、引き続き米経済指標の結果に一喜一憂する展開が続くだろう。4月10日の植田新日銀総裁の記者会見にも注目。
今週はまだ米ドル/円の上値が限られ、129~134円中心での不安定な展開を予想。
【為替】4月の米ドル/円を予想する
3月は金融システム不安の急浮上で、米ドル高から米ドル安へ急反転。ただ、金融システム不安を受けた早期の大幅な米利下げ織り込みは「行き過ぎ」の可能性も考えられる。
4月は米金利の動向と、植田新総裁が初の出席となる日銀会合での緩和見直しなどに注目。一方的に円安、円高に動くというより、130~137円中心で上下動を繰り返す展開を想定。
【為替】3/27~31の米ドル/円を予想する
金融システム不安がくすぶる中で、先週も「米金利低下=米ドル安」が続いた。米金利は早期の大幅利下げを織り込むところまでの低下となった
一方、先週開かれたFOMCでは年内の利下げを否定。FRBと市場で金利の先行き見通しが真っ向から対立している。
インフレ懸念が残る中での早期利下げを織り込む米金利低下は「行き過ぎ」ではないか。「米金利低下=米ドル安」には自ずと限界があるとの考え方から、今週の米ドル/円の予想レンジは128~134円中心で想定。
【為替】3/20~24の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は、金融システム不安の拡大を受けて金融政策への見方が大きく揺れたことに振り回され、相場の方向性が日々クルクル変わる「猫の目相場」の様相となった。
今週は22日のFOMCが最大のイベント。米ドル/円も引き続き米金利の動向をにらみながら、荒っぽい展開の中で基本的には米ドル続落リスクのくすぶる展開となりそうだ。予想レンジは130~136円で想定。
【為替】3/13~3/17の米ドル/円を予想する
先週の米ドル/円は米金融政策の見方が大きく揺れた影響を受ける結果となった。
週末の米ドル急落で、2月からの米ドル高・円安は一段落した可能性が出てきたが、一方で、「米金利低下=米ドル下落」のさらなる拡大も懐疑的ではないか。
今週の米ドル/円の予想レンジは、米ドルの反発、下落ともに限られるイメージから、133~137円で想定。
【為替】3月第2週の米ドル/円を予想する
「米金利上昇=米ドル高」が続き、先週も米ドルは年初来高値を更新。一時は137円台に乗せた。
今週は10日の米2月雇用統計発表など米経済指標発表と、同じく10日の日銀金融政策決定会合などが要注意だが、基本的には米ドル高・円安が続くと予想。
米ドル/円の予想レンジは134~138円中心で想定。
【為替】3月の米ドル/円を予想する
2月の米ドル/円は、年初来の米ドル高値を更新するなど、大きく米ドル高・円安に戻す展開となっている。主因は米金利が大きく上昇したことだろう。
日銀の新執行部人事、いわゆる「ポスト黒田」を巡る動きも警戒されたほど円高に反応することがなかったことから、米ドル買い・円売りの安心感につながった可能性がある。
3月の米ドル/円は、そうした流れを引き継ぎ、132~140円中心での展開を予想。
【為替】米ドル高・円安は140円を目指すのか?
先週の米ドル/円は大きく上昇した。主因は米金利の上昇。米金利はこれまでの「下がり過ぎ」の反動もあり、さらなる上昇の可能性もありそうだ。
52週MAとの関係からすると、米ドル高・円安はあくまで「一時的」の可能性が高いが、米金利上昇次第ではさらに140円を目指す可能性も考えられる。
今週の米ドル/円予想レンジは132.5~137円中心で想定。
【為替】日銀注目の一方で広がる「金利上昇=米ドル高」
日銀人事を巡る思惑で円相場は不安定な動きが続く。
2月3日の米雇用統計発表以降「米金利上昇=米ドル高」が広がる。
今週はCPIなど注目の米経済指標発表が相次ぐことから「米金利上昇=米ドル高」への影響に注目。米ドル/円の予想レンジは129~134円と想定。
【為替】日銀人事次第で波乱含みの円相場
米金利低下の流れは、2月3日の雇用統計「ポジティブ・サプライズ」で変わり、金利「下がり過ぎ」の反動からさらに上昇する可能性もありそうだ。
日本の金利は、日銀新執行部の人事案発表次第で波乱含み。
今週の米ドル/円予想レンジは128~133円で想定。
【為替】2月の米ドル/円を予想する
130円を大きく割り込んだ米ドル安・円高は、90日MAかい離率で見ると短期的な「行き過ぎ」懸念が強い。
「行き過ぎた円高」は、日銀緩和策転換に対する過度な金利上昇見込みなどの影響が大きいのではないか。
2月は円高がクライマックスを迎え、行き過ぎの反動で円安へ転換する局面を予想。米ドル/円の予想レンジは125~133円。
【為替】日銀ショックの円高の反動を試す局面か
先週の米ドル/円は日銀会合前に127円台前半まで続落したが、日銀が10年債利回りの許容上限の再拡大を見送ると米ドル高・円安へ戻すところとなった。
日銀の政策見直しに伴う「円金利上昇=円高」との見方は行き過ぎの懸念あり。米ドル/円自体も、短期的な「下がり過ぎ」懸念が強い。
当面127.5~132.5円中心で推移し、2月1日FOMC前後にレンジ・ブレークが基本か。
止まらない円高の中で浮上する「変化」
米ドル/円は、先週注目された米CPI発表の後から、この間の米ドル安値更新で一段安となった。1月18日の日銀金融政策会合に向けて、緩和政策のさらなる修正思惑から円買いも根強い。
2ヶ月余りで20円以上も米ドル急落となる中で、テクニカル指標を見ると、短期的な米ドル下落や米金利低下の「行き過ぎ」懸念も強くなってきた。
130~135円レンジ・ブレークに注目
2023年の取引スタートとなった先週の米ドル/円は上下に荒い展開となった。こうした中で、2022年12月FOMC議事録公表により、インフレに対する姿勢においてFOMCと金融市場の「大いなる認識ギャップ」が再確認された。
米ドル/円の当面の行方は、130~135円をどちらに抜けるかに注目。
1月の米ドル/円を予想する
米ドル/円は2022年12月には130円割れ寸前まで急落した。ただこの米ドル安・円高は日米金利差からのかい離が目立っている。
一方、ユーロ/米ドルと独米金利差の事情は異なる。ユーロ高・米ドル安は金利差と整合的。
米ドル売り・ユーロ買いがどこまで続くかに注目。それが一巡すると、金利差から見る行き過ぎた米ドル安・円高も修正される可能性。1月の米ドル/円は128~138円で予想。
金利との連動も復活してきた米ドル/円
11月以降の米ドル急落も一段落した可能性。
クリスマスが近づき方向感が出にくいものの、連動性が復活した米金利の上昇を手がかりに、米ドル高・円安の再開を目指す展開か。
CPI、FOMCなど年内最後の「注目ウィーク」
11月以降の米ドル急落をもたらした大きな要因となった可能性があるポジション調整の米ドル売りが峠を越えつつあるなら、CPIやFOMCを受けても米ドル下落拡大には自ずと限度がありそうだ。
米ドル反発は、テクニカルには11月30日のパウエル発言をきっかけに米ドル下放れが起こる前までの保合い下限、137円半ばを大きく超えられるかが目安になりそうだ。
今週の米ドル/円予想レンジは133~138円を想定。