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チーフ・FXコンサルタントの吉田恒による週間為替展望です。注目通貨ペアの相場動向を解説します。

週の第1営業日に更新
吉田恒の為替ウイークリー
【為替】12月および第1週の米ドル/円を予想する
「高市円安」は年初来の円安値に接近するも、11月下旬からジリジリと円高に向かった。円売りポジションの手仕舞いなどの影響によるものと考えられる。 12月の日米金融政策発表は、基本的に円高後押し要因となる。ただ、日本版「トラス・ショック」リスクや世界的な株高反転リスクなど、この12月は例年以上に波乱含みの可能性がある。 12月の米ドル/円は150~160円で予想する(第1週の予想は最後をご参照ください)。
【為替】11/25-11/28の米ドル/円を予想する
先週(11月17日週)は高市政権の財政リスクへの懸念から、一時158円近くまで一段と円安が拡大した。 11月に入り日本株も下落に転換し、債券、円と合わせ「日本売り」の様相となった。一方、米国が主導した世界的株高にも変化の兆しが見られる。円安の歯止めの鍵は、「日本売り」と株価バブル破裂を受けた「米国売り」の綱引きとなるだろう。 今週(11月25日週)の米ドル/円は154~159円で予想。
【為替】11/17-11/21の米ドル/円を予想する
先週(11月10日週)の米ドル/円は、一時155円まで続伸した。ただし、米国政府機関の閉鎖「シャットダウン」終了後は株価が反落し、円安も一段落となった。 短期的な「上がり過ぎ」の反動局面の可能性もある。2013年の「アベノミクス株高・円安」第1幕終了との類似に注目したい。 今週(11月17日週)の米ドル/円は152~155円で予想する。
【為替】11/10-11/14の米ドル/円を予想する
先週(11月3日週)は株安に連れる形で何度か152円台まで米ドル安・円高に戻す動きも見られた。 11月はポジション調整が本格化し、それまでとは逆に動く傾向がある。どこまで円高に戻すかは、2013年のアベノミクス株高以来の「上がり過ぎ」を記録した「高市株高」の反転が鍵となる。 今週(11月10日週)の米ドル/円予想レンジは150~155円。
【為替】11月および第1週の米ドル/円を予想する
10月の米ドル/円は、高市新政権誕生を主なきっかけに154円まで円安が進行した。 ただ円安と株高について、「高市トレード」で説明をするにはかなり違和感がある。11月は例年ポジション調整が本格化しやすいタイミングだけに、円安、株高が調整に向かう可能性もあるのではないか。 11月の米ドル/円は148~156円で予想する(第1週予想は最後をご参照ください)。
【為替】10/27-10/31の米ドル/円を予想する
先週(10月20日週)の米ドル/円は前週(10月13日週)と逆に、一本調子の米ドル高・円安となった。高市新内閣誕生などが米ドル買い・円売り再燃の手掛かりになったのではないか。 ただ、この間の消費税減税など、日本の財政赤字拡大リスクを受けた円売りの流れは一段落した可能性がある。そうであれば、米ドル高・円安も限られ、何かの拍子に米ドル安・円高に大きく戻す可能性もあるのではないか。 今週(10月27日週)の米ドル/円は150~154円で予想する。
【為替】10/20-10/24の米ドル/円を予想する
米ドル/円は先週(10月13日週)一時149円台まで下落した。高市自民党新総裁誕生をきっかけに大きく円安の流れとなっていた「高市円安」が、反転した。 米ドル安・円高に戻した理由は日米金利差縮小への反応などいくつか考えられる。そのうちの1つ、株安は短期的な「上がり過ぎ」の反動となった可能性。その意味では「株高=円安」再燃は限られるだろう。今週(10月29日週)の米ドル/円は148~152円で予想する。
【為替】10/14-10/17の米ドル/円を予想する
高市自民党総裁の誕生をきっかけとした円安、「高市円安」は一時153円まで急拡大した。しかし、週末は日本の政局流動化や米中対立再燃への懸念から株価が急落し、円高へ急反転となった。 これまでの円安はクロス円中心に金利差から大きくかい離し、最高値更新の株価と連動していた。その株価には「上がり過ぎ」シグナルも目立つようになった。 株価が「上がり過ぎ」なら「株高=円安」も限界がありそう。今週(10月13日週)の米ドル/円は149~153.5円で予想する。
【為替】10/6-10/10の米ドル/円を予想する
先週(9月29日週)の米ドル/円は146円台へ反落した。前週の米ドル「上放れ」の「ダマシ」を確認した。 10月4日の自民党総裁選で高市新総裁が誕生した。「アベノミクス継承」を自認する高市「新総理」誕生に対する初期反応は円安トライとなるだろうか。ただし、円安反対姿勢が強い米トランプ政権の中では、「高市円安」説も疑問がある。 今週(10月6日)の米ドル/円は、日米の株価動向に注目し、円安限界を確認するという見方から、147~150円で想定する。
【為替】10月および第1週の米ドル/円を予想する
9月の米ドル/円は、日米金利差縮小など米ドル安・円高要因への反応が鈍いまま、下旬には小動きのレンジを上放れた。目先、上値試しが続きそう。 ただ、日米の逆向きの金融政策は変わらず、米ドル高・円安が拡大する可能性には疑問が残る。米国株高や米景気回復の変化にも注目したい。 10月の米ドル/円の予想レンジは146~152円(第1週予想は最後をご参照ください)。
【為替】9/22-9/26の米ドル/円を予想する
先週(9月15日週)の米ドル/円は一時145円台まで急落し、この間のレンジ下放れを試したものの、すぐに反転した。今週(9月22日週)はその反動から、レンジ上放れ試しが先行しそう。 FOMCの連続利下げが不透明な中では、米金利が上昇する可能性がある。一方、日銀の利上げ慎重論を巡り、政界に変化の兆しも見られる。 米ドル/円のレンジ上放れについては不明瞭との考えから、今週は146~149.5円で予想。
【為替】9/16-9/19の米ドル/円を予想する
米ドル/円は146円半ば~148円半ばのたった2円のレンジ中心の小動きが、すでに1ヶ月以上続いている。 小動きが長期化した主因は、日米金利差縮小などの米ドル安要因に対する鈍い反応である。今週(9月15日週)は日米金融政策発表など重要なイベントを受けて、この鈍い米ドル安反応が変わるかに注目したい。 今週の米ドル/円の予想レンジは145~149円。
【為替】9/8-9/12の米ドル/円を予想する
先週(9月1日週)の米ドル/円は一時149円まで上昇したが、9月5日(金)の米雇用統計発表を受けて146円台まで急落した。 雇用統計の結果を受けて、9月0.5%利下げや10月以降の連続利下げの可能性も浮上。ただ米ドル/円はこのところ米ドル安要因に反応が鈍い状況が続いている。 今週(9月8日週)の米ドル/円は145~149円で予想する。
【為替】9月および第1週の米ドル/円を予想する
8月の米ドル/円は早々に「雇用統計ショック」で急落したものの、その後は方向感のない小動きに終始した。 ただし、日米の金融政策の違いから日米金利差は縮小方向と考えられ、この数ヶ月の円売りの中心の1つとみられたヘッジファンドが円買い再開に転じた可能性もあることから、方向性が出るなら米ドル安・円高か。 9月の米ドル/円予想レンジは143~148.5円。(第1週予想は最後をご参照ください)。
【為替】8/25-8/29の米ドル/円を予想する
注目されていたジャクソンホール「パウエル議長発言」を受けて、米ドル/円は146円台に急落。ただし、このところ続いている146円半ば~148円半ば中心のレンジ突破には至らず。 日米の金融政策の違いなどから、米ドル安・円高方向へのレンジ突破に注目。その中で、米国株高が続くかも鍵になりそう。 今週(8月25日週)の米ドル/円は145~148.5円で予想する。
【為替】8/18-8/22の米ドル/円を予想する
先週(8月11日週)は米インフレ再燃への警戒から米金利が上昇し、米ドル/円も148円台半ばまで上昇したものの、「ベッセント発言」をきっかけに日米金利差縮小の思惑で一時146円台前半まで下落する場面も。 米早期利下げ再開への注目が高まる中で、今週(8月18日週)予定されているジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演内容は例年以上に読みづらく、状況次第で市場が大きく反応する可能性もありそう。 今週の米ドル/円は145~149円で予想する。
【為替】8/12-8/15の米ドル/円を予想する
「雇用統計ショック」で約3円も米ドル急落となった動きは、先週(8月4日週)は一服。 早期利下げ再開を織り込み、急低下した米金利が小反発に転じたことが影響した可能性。「雇用統計ショック」で急落した米国株が、早々に反発に転じた影響もありそう。 今週(8月11日週)は注目度の高い米経済指標発表が目白押しで、早期利下げ再開との見方への影響や株価の動向に注目。今週の米ドル/円予想レンジは145~150円。
【為替】8月および第1週の米ドル/円を予想する
7月の米ドル/円は150円まで大きく上昇した。ただし、8月1日の米雇用統計発表などをきっかけに一転して147円台へ急落。 1日発表の米雇用統計の結果を受けて、「予想以上に強い米経済」との見方が正しかったのか問い直すムードとなった。早期の米利下げ再開が必要との見方が強まるようであれば、7月とは逆に米ドル安・円高へ戻す可能性。8月の米ドル/円は143~150円で予想。(第1週予想は最後をご参照ください)。
【為替】7/28-8/1の米ドル/円を予想する
参院選終了後の米ドル/円は円買い戻しが先行したが、先週(7月21日週)後半は徐々に円売りが再燃した。146円程度のテクニカルに重要な水準がサポートされたことで、日本の政治の先行き不透明などを手掛かりとした根強い円売りが続いたという構図か。 ただし、日米関税交渉合意などを受けて日本株が大きく上昇する中では、政治不安や日本の財政赤字拡大を理由とした円売り継続にも限りがありそう。 今週(7月28日週)は日米の金融政策などをにらみ、米ドル/円の予想レンジは146~151円で想定。
【為替】7/22-7/25の米ドル/円を予想する
先週(7月14日週)の米ドル/円は一時149円台まで上昇した。20日の参院選を受けた日本の政治への不安や財政赤字拡大懸念が円売りの理由とされた。 ただ、このような日本の政治要因を理由とした円売りには違和感がある。参院選では連立与党が過半数割れとなったが、日本の政治不安による円売りが続くかは不明瞭ではないか。 今週(7月21日週)の米ドル/円は146~151円で予想する。
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吉田 恒
マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長
大手の投資情報ベンダーの編集長、社長等を歴任するとともに、著名な国際金融アナリストとしても活躍。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊、2016年トランプ・ラリーなどマーケットの大相場予測をことごとく的中させ、話題となる。
機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なう。
2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務める。2019年11月より現職。
書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。
<主な著書>
「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)
「FX予測のプロフェッショナルがついに書いた!FX7つの成功法則」(ダイヤモンド社)
「アノマリーで儲ける!FX投資術」(双葉社スーパームック)
「これから来る!「超円安」・「超株高」の本命シナリオ」(カンゼン)
「そうだったのか!FX大相場の真実」(ビジネス社)
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