現在のファンダメンタルズ:短期的には米ドル売りは調整局面入り
先週(1月26日週)のレンジと終値(マネックストレーダーFXのBidレート)
・米ドル/円: 152.082円~155.341円 154.771円
・ユーロ/米ドル:1.18350ドル~1.20800ドル 1.18511ドル
・ユーロ/円: 181.789円~184.092円 183.424円
先週(1月26日週)の米ドル/円:1月27日に目先の底打ち、週後半は米ドル買い戻し
先週(1月26日週)の米ドル/円は、週前半は前週1月23日の日米によるレートチェックの影響が強く、円買いが進みました。その後、円資金移動の予想から「介入は入らなかった」という見方が広まりました。さらに1月27日にはトランプ米大統領が「ドルが過度に下落したとは考えない」と発言し、加えて1月31日には米国のつなぎ予算が切れることで再度、政府機関閉鎖となるリスクも意識され、152.082円の週間安値をつけました。
その後、週半ばは安値圏でのもみあいとなりましたが、2025年9月安値と年初来高値との半値押しが152.464円とほぼ1月27日安値と重なったこともあり、短期筋の買い戻しも目立ち始めました。
1月30日には次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長にケビン・ウォーシュ氏が指名されることが判明しました。米金利上昇に加え、1月に介入がなかったことが実際に確認されたこともあり、週末前の米ドル買い戻しが強まり、米ドル/円は154.771円で週末クローズとなりました。
なお、米国の政府機関は一部閉鎖となりました。ただ、今回は比較的短期間で終わるとみられており、為替市場への影響は限定的な様子です。
先週(1月26日週)のユーロ/米ドル:金価格の下げがユーロ売り材料のひとつに
先週(1月26日週)のユーロ/米ドルは、米ドル/円同様に米ドル売りの動きが強まったことから、1月27日に1.20800ドルと2021年6月以来の高値をつけました。大台1.20ドル台までの上昇スピードはかなり速く、米ドル建て金価格が大幅に上昇してきたこともユーロ/米ドル上昇につながりました。
金価格は1月29日東京早朝に5,600ドル目前の水準まで急騰しました、しかしその後はポジション調整や損切りの動きから下落し、1月30日NY市場では4,700ドルを割り込みました。結果として、2日間で900ドルもの下げを演じました。ユーロ/米ドルは米ドル建て金価格と似たような動きをすることも多いため、1.20ドルの大台は短期的には高値となったと考えてよさそうです。
米ドル/円チャート(週足)、平行チャンネル下抜けも移動平均線は維持
長期的な判断は週足で行いますので、まずは週足チャートをご覧ください。
週足チャート(図表1)では、1月23日の日米双方のレートチェック後の余波から米ドル/円は152.082円まで下げました。この下落で平行チャンネルは大きく下抜けたものの、週後半に米ドル買い戻しが進んだため、20週移動平均線下抜けとはなりませんでした。安値は2025年9月安値と2026年の高値のほぼ半値水準で下げ止まりました。また、週足ローソク足の足型も下ヒゲが長いパターンとなっています。いったん米ドル売りの動きは終わったとみられるチャートとなっています。
・上昇トレンド=週足終値が移動平均線の上にある
・下降トレンド=週足終値が移動平均線の下にある
トレンド転換の判断はダマシを排除するため、2週連続で移動平均線を上回るか、あるいは下回った時にトレンドが転換したという見方をします。
米ドル/円チャート(日足)、1月30日にゴールデン・クロスに転じる
短期的な判断は日足で行います。
米ドル/円は1月23日にデッド・クロスに転じましたが、先週後半の米ドル買い戻しを受け、1月30日にはゴールデン・クロスへと転じました。週足の項で書いた通り、安値がターゲットを達成し、足型も目先の米ドル売り終了を示しています。これを受け、今週(2月2日週)は買い戻し局面の戻り高値を探る動きとなります。
年初来高値と先週安値との半値戻しは155.651円です。また、週足チャートから見てもわかるように、同水準には先々週(1月19日週)と先週(1月26日週)間にギャップ(155.342~155.623円)もあります。このギャップを埋めれば米ドルは一段高になりやすく、埋められなければ米ドルは反落しやすいでしょう。重要な水準に近いことから、週初相場はまずこのギャップを埋めるかどうかを確認し、その後の動きを判断したいところです。
・買いシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を下から上に抜くGC
・売りシグナル=終値移動平均線が始値移動平均線を上から下に抜くDC
ユーロ/米ドルは上昇トレンド確定も平行上昇チャンネル上限に到達
ユーロ/米ドルのチャートから見ていきます。
週足チャート(図表3)を見ると1.20ドルの大台乗せによって長期平行上昇チャンネル(青)の上限に到達したことがわかります。1.20ドル台は2021年以来ということもありますし、米ドル建て金価格に大きな調整が入ったことも重なって、いったんユーロ/米ドルの高値を見たという判断でよいでしょう。ただ上昇トレンド自体に変化はなく短期平行下降チャンネル(緑)の上限が目先のサポート水準となるとみています。
日足チャート(図表4)では、ユーロ/米ドルは1月20日のゴールデン・クロス状態が続いています。ただ、ここ数日の下げの動きから本日2月2日にもデッド・クロスへと転じる可能性が高そうです。NY市場が引けて終値が確定するまでは断言できませんが、短期的には戻り売りが出やすい流れとなりそうです。下値のターゲットは緑のラインが位置する1.17ドル台後半となります。
ユーロ/円は高値圏での調整局面継続
ユーロ/円(図表5)は米ドル/円の下げとユーロ/米ドルの上げと、米ドル中心の動きが続いていることもあって高値圏での調整局面が続いています。長期的には上昇トレンドが続いていますが、当面は方向感がはっきりしない展開が続きやすい状況と言えます。青の平行上昇チャンネルを下抜いたことで、同ラインがレジスタンスとなりやすいという見方でよいでしょう。
日足チャート(図表6)では青の上昇チャンネルを下抜けた動きがより明確ですが、2本の移動平均線は1月27日にデッド・クロス、1月30日にゴールデン・クロスと短期間に入れ替わり、方向感が失われてきました。米ドル/円主導となるか、ユーロ/米ドル主導となるか、次の動きが見えてくるまではユーロ/円の方向感ははっきりしない状態が続くでしょう。基本的に今は様子見となります。
それでは今週も良いトレードを!
