吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
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米大統領選挙の勝敗を決めてきた株価
過去の米大統領選挙で政権与党交代となったケースでは、選挙前に「××ショック」で株価低迷が続いていた。その意味では、株価は政権与党にとって「成績表」だった。
「コロナ・ショック」後の株価急回復がこのまま続けば、トランプ再選の可能性が高い。先週後半からの株価急落の行方は、11月大統領選挙の勝敗を左右する可能性あり。
豪ドルの対米ドル、対円の「下値」メド
豪ドル/米ドルは先週高値更新の後に反落した。この間の豪ドル/米ドル上昇は株高と高い相関関係が続いてきただけに、反落のメドはどこまで株安になるかが鍵か。
NYダウが6月のように1割程度下がるなら、豪ドル/米ドルも0.7米ドルを大きく下回る可能性あり。その場合、豪ドル/円も75円を割り込む可能性あり。
株急落の理由と為替への影響
3日に米国株は急落したが、NYダウなどは短期的な「上がり過ぎ」の反動の可能性が高いだろう。
ナスダック指数の下落率はそんなNYダウの下落率を大きく上回ったが、そもそもNYダウに対する割高感がITバブルのピークに急接近するほど強まっていた影響だろう。
この数ヶ月株高・米ドル安が続いてきたことを考えると、株安の中では為替は基本的に米ドル高になりそうだ。
ユーロ/米ドルの行方は米国株で決まる!?
2年4ヶ月ぶりに1.2米ドルの大台まで上昇したユーロだが、「買われ過ぎ」懸念も強まっている。
ただこの間のユーロ/米ドル上昇は、米国など株高との連動性が強かった。これは「米ドル・キャリー」取引の影響ではないか。そうであれば、この先のユーロ/米ドルの行方は、基本的には米国など株価次第ではないか。
英ポンドの投資戦略を考える
英ポンドは、「コロナ後」に豪ドルには及ばないものの、ユーロを大きく上回る上昇となった。米ドル売りの対価として、英ポンド買い余地を探る動きは続きそう。
英ポンド買いにとってポジティブ要因は、まだ「買われ過ぎ」懸念がないということ。一方でとくに日英金利差と比較すると、金利差からかい離した英ポンド高の懸念あり。
止まらない豪ドル高の「目標」と「死角」
豪ドル高が止まらない。過去の52週MAとの関係を参考にすると、この先さらに0.75米ドルを超えていく可能性は高そうだが、0.8米ドルを超えるのは簡単ではなさそう。
4月末以降の豪ドル高は、CRB指数と高い相関関係が続いてきた。そのCRB指数は、短期的な「上がり過ぎ」懸念が強まっており、その反動が入ることが豪ドルの反落リスクか。
「安倍ショック」、為替・株への影響は?
安倍政権終了の金融市場への影響を考える上で、「長期政権」終了後として、中曽根政権、小泉政権終了後の影響を振り返ってみた。
この2つのケースに共通したのは、長期政権後の後継政権は1年程度の「短命」に終わったということ。そして株バブル崩壊の1~2年前のタイミングだったということ。
これを参考にすると、「ポスト安倍」政権は2022年までに崩壊し、その中で世界的な株バブル崩壊が起こる可能性は要注意かもしれない。
一段と6月に似てきた金利・株・為替の関係
パウエルFRB議長のジャクソンホール発言を受けて、米金利は今年6月中旬以来の水準まで上昇した。これを受けて、米国株/米国債のイールドレシオは6月上旬以来の水準まで低下してきた。
6月はイールドレシオが低下した後から、NYダウは1割の下落に向かった。その中で米ドル/円も上昇から下落へ急転換した。以上のように見ると、今回も米金利上昇が米国株にどう影響するかが、為替の行方を考える上でも鍵になるのではないか。
米ドル/円の「ジャクソンホール大相場」
ジャクソンホール会議でFRB議長が講演する日の米ドル/円の値幅は、過去5年の平均が1円を僅かながら上回るといった具合に拡大する傾向があった。
本日もそのパターンが機能するなら、下落方向なら105円割れ、上昇方向なら107円乗せもあるといった計算になる。
高値警戒域に接近してきた新興国通貨
メキシコペソ、南アフリカランドといった新興国通貨の対円相場がじりじりと上昇、90日MAからのかい離率は3%前後に拡大してきた。
経験的に同かい離率が5%以上に拡大すると短期的な「上がり過ぎ」懸念が高まってくる。足元で計算すると、メキシコペソ/円は5円前後、南アフリカランド/円は6.5円前後から高値警戒が高まる見通し。
正念場が続くトルコリラ/円
トルコリラ/円は3年連続で「8月暴落」となった。ただ過去2年は、月末にかけて大きく反発、長い「下ヒゲ」を残し、8月は年内最後のトルコリラ安となった。
足元のトルコリラも15円程度まで大きく反発し、長い「下ヒゲ」を残せるかがリラ安一巡の鍵。それまでは下落リスク残りそう。
ユーロは「買われ過ぎ」だが、英ポンド、豪ドルは違う
「コロナ後」、3月末以降米ドルはほぼ全面安となったが、米ドル売りの対価として買われる外貨にはかなり差があった可能性。
ユーロは過去最大の買い越し。ただ英ポンドは小幅の買い越し、豪ドルはまだ小幅売り越し。ユーロ買いから英ポンド、豪ドル買いへシフトする可能性も注目。
豪ドル「大幅高」の意味を考える
豪ドルは3月以降、対円で26%程度、対米ドルでは30%程度と大幅に上昇した。ただこれは5年MAとの関係から見ると、中長期的な「下がり過ぎ」修正の動きといえそう。
5年MAとの関係から、中長期的な「上がり過ぎ」を警戒する必要が出てくるのは、90円に接近する、0.8ドルを上回るといった段階ではないか。
米ドル「売られ過ぎ」の反動リスク
8月19日に米ドルは比較的大きく反発した。基本的には「売られ過ぎ」の反動だろう。
CFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋のポジションを参考にすると、米ドルは約8年ぶりの大幅な売り越し。売り越しが目立つのは対ユーロであり、対円はそれほどでもない。
金利差とのかい離を是正する米ドル安
米ドルは、これまで主要通貨に対して金利差から大きく米ドル高方向にかい離した状況が続いていた。その意味では最近にかけての米ドル安は、金利差とのかい離是正の動きともいえる。
金利差とのかい離を是正するなら、対円中心にさらに米ドル安となる可能性がある。
株と為替は6月との類似なのか?
6月にNYダウが約1割下落した場面があった。この株安が始まる前の90日MAからのかい離率が示した短期的な「上がり過ぎ」、債券利回りに対する株式益回りの優位性の後退といった構図に最近も似てきた。
6月のNYダウ1割下落局面では米ドル/円は下落、ドルストレートは下落、つまり米ドルの方向性は円とそれ以外の通貨に対して反対となった。
歴史的金上昇相場の「変化」の兆し!?
金相場は先週にかけこの間の高値から最大5%以上の反落となった。
90日MAからのかい離率で見ると、国際商品の総合指数であるCRB指数は短期的に「上がり過ぎ」の限界に達した可能性がある。
原油相場上昇に主導された国際商品全般が短期的な「上がり過ぎ」修正に向かうなら、その面では金相場にとっても下落要因になる可能性がある。
利下げでも続伸したメキシコペソ
メキシコは13日0.5%利下げを決定。これで10回連続の利下げ、政策金利も2016年以来の水準まで低下してきた。
それでもメキシコペソが買われたのは、中長期的な割安感の影響が大きいのではないか。短期的にも、5円を上回るまでは割高警戒度はとくに高くはなさそうだ。
米ドル「売られ過ぎ」の修正シナリオ
CFTC統計の投機筋の米ドル・ポジションは、売り越しが先週にかけて17万枚以上に拡大した。これは2017年以降では最高の売り越しにほぼ肩を並べた意味になる。
2017年以降は同売り越しが17万枚以上に拡大すると、拡大が一巡、縮小に向かった。その中で米ドル安も一巡、米ドル高に向かった。
南アフリカランド/円投資を考える
相対的な高金利通貨投資では、割高、割安の見極めがきわめて重要。
南アフリカランド/円は、移動平均線との関係を参考にすると、短期的にはニュートラル、中長期的には割安気味との評価が基本か。