記事一覧
米国株の配当・増配銘柄について解説してまいります。
月2回

【米国株】アメリカン・エレクトリック・パワー[AEP]:公益株としての安定性とAI電力需要による成長性を兼ね備えた増配銘柄
11州で展開する米国最大級の総合電力会社
収益ベースとなるレートベース(認可資産)の急拡大
AIやクラウドなどによる構造的な負荷増加が見込まれる中、設備投資計画を上方修正
他社が真似できない強み:広域ネットワーク+超高圧技術
総合評価:公益株としての安定性とAIによる電力需要拡大という追い風を享受できる成長性を兼ね備えた、長期保有にふさわしい銘柄
【米国株】シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス[STX]:爆発的に増えるデータを支えるHDDのパイオニア
一般PCからデータセンター向けに軸足を転換、HDD業界シェア1位
AI、クラウド、IoTの普及によるデータ量拡大がもたらすストレージ需要
HDDの優位性:低コスト・資本効率の高さで圧倒的
磁気記録の壁を破る「熱アシスト磁気記録(HAMR)」技術
成長:コスト効率を40%改善する次世代のMozaic 4+
【米国株】デル・テクノロジーズ[DELL]:AIインフラ企業として成長加速
PC直販からサーバー・ストレージ、そして総合インフラ企業へ
多くの製品で世界トップシェアを保有
強み:AIワークロードに最適化されたインフラ構築力
追い風:AIインフラ投資と設備更新サイクルの拡大
AIサーバー販売会社から、AIインフラのトータル企業へ
【米国株】アルガン[AGX]:エネルギーインフラ業界のスーパーサイクルに乗る好ファンダ銘柄
電力EPC=「発電所を丸ごとつくる会社」
需給ひっ迫の事業環境、スーパーサイクルに乗るEPC請負業者
競争優位性持つ数少ない電力インフラの総合請負会社
大型案件が売上寄与し始める段階に。成長の継続を期待
【米国株】ザイレム[XYL]:世界最大級の水ソリューション企業
世界最大級の総合水ソリューション企業への進化の道筋
事業構成:4つの事業セグメント
さらなる成長機会:長期的に1000億ドル以上の成長余地
長期的な追い風:水不足、水インフラの更新需要、PFAS処理対応、データセンター向け冷却水需要
安定性のある強いキャッシュ創出力、健全財務、長期的な成長性を評価
【米国株】レイドス・ホールディングス[LDOS]:政策リスクに強く、成長ポテンシャル備えるGovCon
主要顧客:安全保障や社会インフラを担う政府系機関
最大の強み:政府との関係性
高い専門性とセキュリティ要件が求められる分野で事業展開
良好な受注状況:安定性確保と成長加速を確認
好調な業績と見通し、中長期的な成長ポテンシャルを評価
【米国株】モノリシック・パワー・システムズ[MPWR]:AI時代の電源を担う隠れた主役
エヌビディア製品[NVDA]にも搭載される「電力の心臓部」
シェアは小さいながらもこの5年間で売上倍増
競争力の源泉:他社と一線を画す強み
注目ポイント:エヌビディアとの強力な関係
幅広い最終市場:エンドマーケット別事業セグメント
【米国株】ナスダック[NDAQ]:FinTech企業に進化遂げる金融サービス企業
SaaS型企業への変革:収益の安定性高まる
【1】取引量に応じた手数料収入を得る中核の「市場サービス事業」
【2】上場からIR支援までワンストップで支援する「資本アクセスプラットフォーム事業」
【3】SaaS×アップセル&クロスセルで勢い増す「金融テクノロジー事業」
中長期で堅実なリターンが期待できる銘柄と評価
【米国株】レスメド[RMD]:睡眠医療機器のグローバルリーダー
世界140ヶ国でビジネスを展開
粘着性強いストック型の事業基盤
成長余地大きい睡眠時無呼吸症候群市場
トップポジションを確固たるものに
蓄積された睡眠データが強みに
【米国株】RBグローバル[RBA]:世界最大の重建機および乗用車のオークション業者
2023年、IAA買収を機に社名変更
買収を通じて事業領域を拡大
重要な転換点に:IAA買収で乗用車領域に拡大
業界で最も包括的なオークションプラットフォーム
主な収益源は手数料収入
【米国株】クエスト・ダイアグノスティクス[DGX]:診断情報サービスのリーディングプロバイダー
全米の病院・医師の半分がサービスを利用、米国人口の3分の1が同社の検査を受けている
成長戦略:買収で検査メニューや地理的ネットワークを強化
注目:デジタルパソロジーの進展と事業強化
自動化によるコスト削減が実を結ぶ
総合評価:確立された事業基盤と良好なキャッシュフロー、株主還元を評価
【米国株】マケッソン[MCK]:強力な自社株買いによって1株当たりの価値が高まり続ける、堅実銘柄
創業1833年、医薬品卸の米国最大手企業
最大の注目点:成長見込まれる高度医薬品セグメントに注力
選択と集中、さらに進展:医療外科用品事業をスピンオフ
主力事業支える効率化ツール:処方箋技術ソリューションRxTS事業に注目
堅実なキャッシュフロー基盤、強力な自社株買いによる1株当たりの価値向上を評価
【米国株】オートマチック・データ・プロセシング[ADP]:利益の底堅い成長が期待できる
HCM(人的資本管理)ソリューションの大手プロバイダー
安定的で高利益な収益モデルでセクター中央値を大きく上回る利益率を実現
買収で機能を高め、さらなる成長を目指す
業績:売上、利益とも、市場予想を上回る好業績
安定度、成長の持続性、キャッシュ創出力と株主還元
【米国株】ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]:世界最大級のヘルスケア企業
医薬品部門と医療機器部門の2部門に集中して事業を展開
開発中の医薬品のうち21が登録段階、40が第3相試験進行中
ヒット薬の特許切れを補う豊かなラインナップとパイプライン
Intra-Cellularの買収
業績:マイナス影響あったが、市場予想を超える好業績
【米国株】モルガン・スタンレー[MS]:不確実性高まる中、ウェルス・マネジメント部門の効果に注目
世界40ヶ国以上で展開する金融機関グループ
金利上昇、不確実性に強いウェルス・マネジメント部門が成長
中長期的な成長性:プライベート(未公開資産)市場
業績:記録的な株式トレードと投資銀行業務がけん引し過去最高を記録
リスク:ディール減少の可能性
【米国株】デューク・エナジー[DUK]:米国最大の電力会社
好調な経済エリアでの事業展開
設備投資拡大:料金設定活動も順調
AI市場の成長とオンショアリング
堅調な業績と明るい見通し、投資適格を付与されたBS、配当還元の堅実性を評価
【米国株】シーエムイー・グループ[CME]:世界最大級の総合デリバティブ市場運営企業
4つの主要取引所を運営
農作物からあらゆる資産に領域を拡大
取引量拡大で手数料収入増、2024年度業績は3年連続で最高業績更新
経済活動に不可欠な性質と新製品上場で取引量は増加を維持
不況に強い構造と高収益性、安定したキャッシュフローと財務
【米国株】マーシュ・アンド・マクレナン[MMC]:世界最大級の保険ブローカー
特徴:リスクマネジメント×保険仲介
買収戦略で成長:10年間で売上高はほぼ2倍、EPSは3倍に
注目:MMC史上最大のM&A
コスト再編プログラムも完了へ
長年の成長戦略がキャッシュ創出力を高めている、株主還元と株価パフォーマンスも評価
【米国株】ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]:世界第2位の通信会社
子会社を通じてサービスを提供する持株会社
無線通信の利用者獲得競争に対する特徴
ブロードバンド強化:長期的には加入数1億目指す
AI開発に必要インフラを備え、恩恵享受の態勢
BSの改善、安定的なキャッシュフロー、高利回り
【米国株】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ[IBM]:エンタープライズAI市場の勝者になる可能性秘めた配当銘柄
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ[IBM]の主な事業セグメント
ハードウェア企業からサービス企業へ転換
成長の中核:ハイブリッドクラウド×AI技術
エンタープライズAIに特化
注目すべき特徴:オープンソース化
- 戸松 信博
- グローバルリンクアドバイザーズ 代表取締役社長
-
1973年東京生まれ。大学時代より早期に1億円を貯める方法を考える。 大手音楽会社に在籍中に中国市場の潜在性に着目し、中国株への投資を開始。それとともに、全国の個人投資家向けにインターネットを通して中国株の情報発信を続け、多くの投資家から“中国株のカリスマ”と呼ばれるほどのオピニオン・リーダーとなる。2001年に外資系証券会社傘下の投資顧問会社に取締役として移籍、2005年に同社を買収し、グローバルリンクアドバイザーズ株式会社に商号変更。現在は日本株、中国株、米国株など投資情報の発信やファンドを運営すると共に、各メディアで積極的に投資情報を発信している。
フジテレビ「バイキング」などテレビ、新聞・雑誌出演・掲載多数。
