東京市場まとめ

1.概況

日経平均は271円高の57,212円と反発して寄付きました。先週末の米国市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)の追加利下げ観測を材料にダウ平均が上昇したことで、日経平均は買いが優勢でのスタートとなりました。一方で、上値の重さもあって徐々に上げ幅を縮小し、早々に下げに転じました。その後の前場は軟調な推移となり、151円安の56,790円で前引けとなりました。

後場は下げ幅を縮小して始まり、中ごろまでは57,000円付近で一進一退に推移しました。16日の米国市場はプレジデントデーによる休場のため、様子見姿勢を貫く投資家も一定数いたとみられる中、大引けにかけて再び下げに転じた日経平均は最終的に135円安の56,806円で3日続落となりました。

TOPIXは31ポイント安の3,787ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が20ポイント高の742ポイントで大幅反発となりました。

2.個別銘柄等

住友ファーマ(4506)はストップ高水準となる20.2%高の2,970.5円をつけ、昨年来高値を更新しました。13日、厚生労働省が今週19日に専門家部会を開き、同社が開発するパーキンソン病向けの治療薬候補「アムシェプリ」の製造販売承認の可否を審議すると発表しました。承認されればiPS細胞を使った世界初の製品になる可能性が高く、今後の業績への寄与を期待した買いが入りました。

オリンパス(7733)は12.9%安の1,614円をつけ3日続落となりました。13日、2026年3月期(今期)の当期純利益が、従来予想の940億円から下方修正し、前期比58%減の500億円から50%減の590億円を見込むと発表した。上限でも市場予想を下回る内容で、これを嫌気した売りが優勢となりました。

サンリオ(8136)は4.2%高の5,692円をつけ3日続伸となりました。先週12日に2026年3月期(今期)の業績見通しの上方修正を発表し、翌日の13日にはストップ高水準となる14.7%高となり、週明け後も買いの勢いは衰えることなく株価は堅調な推移となりました。
アナリストは、「サンリオキャラクター人気を追い風に日本・中国・欧州の物販やライセンス売り上げが想定以上に好調」と指摘しています。

エア・ウォーター(4088)は一時ストップ安水準となる20.3%安の1,963.5円をつけました。13日、2026年3月期(今期)の最終損益が、従来予想の530億円の黒字から一転し100億円の赤字(前期は377億円の黒字)を見込むと発表し、業績の不透明感を嫌気した売りが殺到しました。

モバイルバッテリービジネスを手掛けるINFORICH(9338)はストップ高水準となる23.8%高の2,605円をつけ大幅高となりました。13日、米投資ファンドのベインキャピタルと組み、MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を発表、1株4,560円と13日終値である2,105円から2倍以上の価格でTOB(株式公開買付け)が実施されるとのことで、TOB価格との価格差による利益を狙った買いが殺到しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は後場後半に失速し、135円安で3日続落となりました。今晩の米国市場はプレジデントデーによる祝日のため株・債券市場ともに休場となります。

明日に向けての材料は、17日12時に開催する「Digital Space Conference 2026」で片山さつき財務相が登壇することなどが挙げられますが、米国市場の休場もあって本日と同様に、膠着感のある展開が見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)