【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,417.27 ▼289.24 (3/11)
NASDAQ: 22,716.14 △19.03 (3/11)
1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました。米国・イスラエル・イラン間で軍事的緊張がさらに高まるなか、投資家の間ではリスク回避志向が一段と強まり、市場は不安定な動きを見せました。この影響を受け、米原油先物相場が前日比で上昇したことも、市場の重荷となりました。
ダウ平均は小幅安の47,690ドルで取引を開始しました。序盤から荒い値動きとなったものの、下落基調で推移し、日本時間の1時9分には520ドル安の47,185ドルで、この日の安値をつけました。その後は徐々に持ち直し、最終的には289ドル安の47,417ドルで続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は19ポイント高の22,716ポイントで3日続伸、S&P500株価指数は5ポイント安の6,775ポイントで続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は5ポイント安の2,542ポイントで続落となりました。
2.経済指標等
2月の消費者物価指数は前年同月比2.4%上昇、前月比0.3%上昇と市場予想に一致しました。食品・エネルギーを除くコア指数では、前年同月比2.5%上昇、前月比0.2%上昇と同じく市場予想に一致しました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。原油高を受けて、エネルギーが2.5%高となったほか、情報技術が0.4%高、コミュニケーション・サービスが0.1%未満の小幅高となりました。一方で8業種が下落し、中でも生活必需品が1.3%安、不動産が1.1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中6銘柄が上昇しました。シェブロン[CVX]が3.0%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1.0%高で続き、アメリカン・エキスプレス[AXP]が0.9%高、エヌビディア[NVDA]が0.7%高となりました。一方で24銘柄が下落し、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が2.3%安、ホームデポ[HD]が1.8%安、ビザ[V]とプロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1.7%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、前日に好決算を発表したオラクル[ORCL]が9.2%高と大きく上昇しました。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ[UBER]は3.6%高となりました。アマゾン・ドットコム[AMZN]子会社のZooxと提携し、ウーバーのアプリを通じてロボタクシーを利用できるサービスなどを展開するとの発表が材料視されました。一方で、加工食品メーカーのザ・キャンベルズ[CPB]は第2四半期の売上と収益が市場予想を下回ったことが嫌気され、7.1%安となりました。ドローンメーカーのエアロバイロメント[AVAV]は第3四半期の決算にて、調整後収益が市場予想を下回ったほか、通期の業績見通しを下方修正したことで6.2%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.07%高い4.23%となりました。12日朝のドル円は158円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
11日の米国市場は高安まちまちとなりました。米国とイランのスタンスが食い違うなど、中東情勢は依然として不透明感が高いことが株式市場の重荷となっています。また、国際エネルギー機関(IEA)は石油備蓄を協調放出することに合意したと報道されたものの、米原油先物も再び1バレル90ドルをうかがう展開となっています。ドル円は158円台後半と円安が続いていますが、リスクオフムードから本日の日本市場は売りが優勢でのスタートとなる見込みです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
