2025年相場の総括と年末見通し(S&P500は最高値更新後も堅調、年末7,000ポイントを視野)
・2025年は4月に急落があったが急速に回復し、直近で米株は史上最高値を更新。S&P500は年初来で価格ベース約+16%、配当再投資のトータルリターン約+17%、円建てでも約+14%と堅調だった。
・為替では「米金利低下で米ドル安」という懸念があったが想定ほどの米ドル安にはならず、円建ての米株リターンもプラスを確保。「マーケットに居続ける(ステイ・インベステッド)」という姿勢の有効性が再確認された。
・年末にかけては12月後半の季節性(タックスロス売りや利益確定売りの一巡、低流動性下のドレッシング、2026年に向けたポジション調整)を追い風に、S&P500の7,000ポイント到達余地があるとの見方を維持している。
2026年の米株見通し(業績と金利環境を根拠にS&P500は7,700ポイント目標)
・2026年末のS&P500目標は7,700(約+10%)。4年連続上昇は1942年以降で5回あり統計的に十分起こり得る水準で、現状のリスクはダウンサイドよりアップサイドに傾きやすいとことだろう。
・企業業績は2025年+12%、2026年+14%、2027年も2桁成長の見込み。利益率は2025年17%→2026年19%→2027年約20%へ構造的に改善し、稼ぐ力の底上げが進むと考える。
・AI関連の設備投資が生産性と実質成長を押し上げるうえ、研究開発費の即時償却や海外収益に対する控除拡大を含む「One Big Beautiful Bill(OBBB)法」のような税制も追い風。2027年予想EPSは349ドル×22倍という前提でバリュエーションを評価し、利下げ環境が22倍の妥当性を支える。
市場の広がり、リスクと注目テーマ(小型株・新興国は相対的に優位に、エヌビディア[NVDA]の位置づけとは)
・物色の裾野が拡大し、ラッセル2000やS&P SmallCap 600など中・小型株も買われる展開。マグニフィセント・セブンを除いた「S&P493」にも上昇への準備が整いつつある。
・新興国は年初来約+28%と先進国の約+18%を上回り、バリュエーションの妙味がある。ポートフォリオの一部に組み入れる意義はあるだろう。
・主なリスクはインフレ再燃、消費減速・リセッション、AI設備投資の過剰化など。一方でウクライナ戦争終結の可能性など上振れ要因も想定。個別ではエヌビディア[NVDA]をAI長期テーマの中核と位置づけ、極端な悲観・楽観を避けつつ長期保有を志向する考えには合理性がある。CEOジェンスン・フアンの技術ロードマップは「常に1年先を行く」と評価している。
