初心者でもわかりやすい金融用語集

流動性

流動性とは、資産の変換のしやすさを示す概念です。

資産の流動性とは、価格に大きな影響を与えず速やかに資産を処分できる度合いを意味します。例えば、 上場 上場上場とは、企業が自社の株式を証券取引所に公開し、一般の投資家がその株式を売買できるようにするプロセスのことです。これにより、企業は株式市場から機動的に資金調達を行うことが可能になり、投資家はその企業の... 株式 株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る... は速やかに株式市場で売却できることから、相対的に流動性が高いといえます。一方、不動産や一部の 債券 債券債券とは、政府や企業が資金を調達するために発行する借金の証書です。債券を購入することで、投資家は債券発行者から将来的に元本と利息を受け取る権利を得ます。 債券には様々な種類があり、国が発行する国債、... は流動性が低いとされ、売却するのに時間がかかったり大きな損失を被ったりすることがあります。

また、流動性は企業の財務健全性を評価する文脈でも使われます。この文脈では一般に、企業がもつ流動性資産に焦点を当てて使われます。企業が短期的な負債を返済する能力を示すために、 流動比率 流動比率流動比率とは、会社の短期的な支払能力がどの程度あるかを表し、企業が短期間内に支払う必要がある負債に対して、どれだけ迅速に現金化できる資産を持っているかを示す指標です。 具体的には、企業の流動資産(現... や当座比率といった指標が用いられます。流動性が高い企業は、経済的なショックに対しても柔軟に対応できるとされています。