先週(9月1日週)は8月雇用統計の発表を控え、BTCは横ばいレンジ推移となりました。上値も重く、9月相場らしい値動きです。
9月5日(金)の雇用統計発表後は、雇用者数が市場予想を下回ったことから金融緩和期待で上昇しましたが、その後は反落。下落は比較的大きなものとなり、日足は陰線でクローズしました。
今週(9月8日週)の米国経済指標は、10日(水)にPPI(生産者物価指数)、11日(木)にCPI(消費者物価指数)が発表されます。事前予想を上回れば、スタグフレーション懸念によるリスク増大で、リスクオン資産は反落しやすいでしょう。株式も暗号資産も下落の可能性が高いかもしれません。
BTC(ビットコイン)は最大1,500万円までの調整を想定
BTC/JPY日足チャート分析です。SMA90(水色)を下回り、上値を抑えられている日が続いています。SMA30もしっかりと下回っており、テクニカル的には下落トレンド加速形状に近いと考えます。下値の目安は先週と変わらずSMA200(橙)です。
1,490万円程度で推移しているので、週末には1,500万円前後まで上昇している可能性があります。9月はこのあたりで下落調整完了を迎えるのではないかと予想しており、個人的には第4四半期に向けた買い場を意識していく予定です。
MACDはゴールデンクロスし、すでに6営業日が経過しているのにも関わらず上値を更新できない状況です。経験上、ダマシの確率が高いと思われるため、まもなく反落再開ではないでしょうか。9月10日発表予定のPPIあたりが、そのきっかけになるかもしれません。
ETH(イーサリアム)は1ヶ月平均値を下回り始める、60万円割れから買い目線にスイッチ
ETH/JPY日足チャートをみていきましょう。BTCと比較して反発力も弱く、8月の上昇勢いはありません。SMA30(黄色)も下回り、MACDも下落基調なため、調整下落相場はまだ続くと考えます。
60万円付近が目先サポートラインとなるでしょう。この水準までの調整は少なくとも入ると思われるため、6%程度の反落を許容した資金管理が重要ではないでしょうか。6月下旬から価格が一時2倍になったこともあり、一定の調整は避けられないと考えます。時間軸を落として下値の目安を探ります。
ETH/JPY4時間足分析です。時間足レベルでのサポートラインは62万円付近となります。ここを割り込むと下落相場が加速しやすいでしょう。また現在、上値をSMA30(黄色)とSMA200(橙)に抑えられており、テクニカル的には売り場になります。個人的にはこの価格帯はショートポイントと考えているため、追加の売りエントリーを行いました。目先サポートラインとそれを割り込んだ60万円まで下値を拡大すると予想し、売りトレードを今週前半繰り返していく予定です。
ただ、思惑通り反落した場合でも、60万円割れからはETHの新規買いトレードを再開しようと考えています。55-60万円は直近高値から20%下落水準であり、過去データによると7-8月につけた高値から20%程度下落した価格帯が9月に到達した場合、この付近が良い押し目買いポイントとなっていることが多いためです。
特にBTCではその傾向が強いのですが、ETHも2025年は流動性が飛躍的に上昇したため、この付近で止まると個人的には考えています。年末ラリーが起こる前提ですが、今週後半あたりから買い場到来チャンスも近いと考え、この瞬間を見逃さずにトレードしていく予定です。
