シティグループ[C]決算:1株利益は1.53ドルで市場予想を上回る
シティグループは、100を超える国と地域で事業を展開するグローバルな金融サービス会社である。サービス、マーケット、バンキング、米国パーソナルバンキング、およびウェルスマネジメントの5つの主要部門からなる。主な業務は、米国での多国籍企業に対する国境を越えた銀行業務、投資銀行業務およびトレーディング、ならびにクレジットカードサービスである。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★総収入・・・前年同期比0.68%増の203.15億ドル(市場予想は198.37億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.53ドル(市場予想は1.31ドル)
決算総括
7-9月(第3四半期)決算は減益となったものの、落ち込みは市場予想より小さかった。投資銀行部門が2四半期連続で好調だったことが寄与した。
今後の株価見通し
当面底値固めの動きとなろう。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]決算:1株利益は0.39ドルで市場予想を上回る
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは、米国で最大の大手小売薬局チェーンのひとつである。8,500を超える店舗を展開し、米国人の4分の3近くがウォルグリーンの店舗から5マイル以内に居住している。売上高の約3分の2は処方せん医薬品販売が占め、米国の処方せん販売は、全売上高の20%を構成している。その他の売上高は、小売商品(一般ウエルネス消耗品や自社ブランド商品)販売事業、欧州の医薬品卸売事業、ヘルスケア事業から生み出されている。「ヘルス・コーナーズ」や「ビレージ・メディカル」のような追加サービスを提供する店舗を増やし、患者のオムニチャンネル体験を創造し、ワンストップのヘルスケア提供者としての地位を構築している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第4四半期(6-8月期)実績
★売上高・・・前年同期比6%増の375.47億ドル(市場予想は355.59億ドル)
★一株当たり利益(調整済み)・・・0.39ドル(市場予想は0.36ドル)
決算総括
6-8月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通年ベース売上高ガイダンスレンジも予想を上回った。
ASMLホールディング[ASML]決算:1株利益は5.28ユーロで市場予想を上回る
ASMLホールディングは、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのリーダー企業である。フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストの大きな割合を占めていた。ほとんどの部品の製造を外部委託し、組み立て業者のように機能する。主な顧客は、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)[TSM]、サムスン、インテル[INTC]である。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比20%増の74.67億ユーロ(市場予想は71.7億ユーロ)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・5.28ユーロ(市場予想は4.88ユーロ)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。営業利益、営業利益率、粗利益率も全て予想を上回った。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きか。
ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]決算:1株利益は2.42ドルで市場予想を上回る
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業である。医薬品、医療機器の2つの部門からなる。消費者向け事業のKenvueが2023年に分社化され、現在はこれら2部門が売上高のすべてを占めている。医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。地理的には、米国内で総収益の約半分が生み出される。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比10%減の224.71億ドル(市場予想は221.65億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.42ドル(市場予想は2.19ドル)
決算総括
7-9月(第3四半期)決算は市場予想を上回った。がん治療薬「ダラザレックス」の売り上げが急増した。
ゴールドマン・サックス[GS]決算:1株利益は8.40ドルで市場予想を上回る
ゴールドマン・サックスは、世界有数の投資銀行および資産運用会社である。インベストメント・バンキング(純営業収益の約20%)、グローバル・マーケット(45%)、アセット・マネジメント(20%)、コンシューマー・アンド・ウェルスマネジメント(15%)の各部門からなる。純営業収益のおよそ60%を米国、15%をアジア地域、25%を欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域で得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★純収入・・・前年同期比7%増の126.99億ドル(市場予想は117.68億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・8.40ドル(市場予想は7.21ドル)
決算総括
7-9月(第3四半期)決算は45%増益となった。純利益は29億9000万ドル(1株当たり8.40ドル)に増加。収入は7%増の127億ドルだった。ウォール街の大手銀行は全体的に、金利引き下げによるリテール事業への逆風をかわしつつ、手数料を押し上げるディールメーキング増加の恩恵を受けている。
今後の株価見通し
短期的に580ドルを目指す展開が予想される。