エヌビディア[NVDA]の決算発表次第
決算発表も一巡し、米国CPI(消費者物価指数)など主要統計の発表も終わった。材料難のなか、今週、投資家の視線はエヌビディア[NVDA]の決算発表(22 日、日本時間は23日未明)に注がれることになる。僕は5月10日のストラテジーレポート「上値の重い展開は当然 よって悪いことではない」で、エヌビディアの決算発表に対して過度な期待は慎んだほうがよいと述べた。エヌビディアの決算はおそらく良好なものになるだろう。だが、投資家の高い期待を超えるほどのものが出なければ株価は売られる可能性が高い。そして投資家の期待が相当高くなっている今、それを超えるのは難しいのではないか、と。
先週金曜日、ダウ平均は終値で4万ドルの大台に乗せた。しかし、それで目標達成も出やすいだろう。決算を発表するエヌビディアなどハイテク株の一角が下落しナスダック総合指数は小幅に続落して終えた。ダウ平均4万ドルに市場の高揚感はない。
材料不足の中で、あえて材料らしいものを挙げればFRB(米連邦準備制度理事会)が22日に公開するFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨がある。しかし、4月30日-5月1日開催分とやや情報が古く、その後に要人発言なども出ているので重要性はそれほど高くない。
今週は、兎にも角にもエヌビディア次第、という週になりそうだ。
予想レンジは3万8000円~3万9500円とする。