東京市場まとめ
1.概況
日経平均は865円安の53,587円と下落して寄付きました。前日の米国市場では主要3指数が下落し、日本市場も売りが優勢でのスタートとなりました。序盤に大きく下げ幅を拡大した日経平均は9時3分に1,166円安の53,286円でこの日の安値をつけました。その後は下げ渋り、666円安の53,786円で前引けとなりました。
後場も基調は変わらず、週末を前に持ち高調整の売りなどが上値を抑えました。一進一退で推移した日経平均は最終的に633円安の53,819円で大引けとなりました。
TOPIXは20ポイント安の3,629ポイント、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント安の757ポイントで共に続落となりました。
2.個別銘柄等
フジクラ(5803)は3.2%高の26,520円をつけ、4日続伸となりました。13日、光ファイバー製品の生産能力強化を目的とし、日本および米国において総額最大3000億円を投資すると公表しました。旺盛な需要を背景とする増産や将来的な収益拡大への期待が買い材料となりました。
TOTO(5332)は0.9%高の5,789円をつけ、反発しました。12日、外資系証券が同社の目標株価を従来の6,100円から足元の水準を上回る7,300円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは、「半導体市場の成長でセラミック事業には大きなポテンシャルがある」と指摘しています。
みずほフィナンシャルグループ(8411)は0.8%安の6,136円をつけ、3日続落となりました。米国のプライベートクレジット市場を巡る不透明感から、金融セクターが軟調となりました。三井住友フィナンシャルグループ(8316)も同様に0.9%安となりました。
ロート製薬(4527)は2.7%高の2,395円をつけ、反発しました。12日、国内証券が同社の目標株価を従来の3,200円から足元の水準を4割程度上回る3,300円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。投資判断は3段階で最上位の「バイ(買い)」に据え置かれています。アナリストは、「株価下落は日本での販売減速が要因とみているが、製品投入前の出荷抑制や競争環境などが影響しており、高級化粧品『オバジ』の販売は良好だ」と指摘しています。
農薬や肥料を販売するOATアグリオ(4979)は一時14.1%高の3,310円をつけ、株式分割考慮後ベースの上場来高値を更新しました。イランによる事実上の封鎖が続くホルムズ海峡は、中東から肥料原料を輸出する主要航路に位置しており、封鎖の長期化への懸念から、肥料価格の上昇が意識され、関連銘柄として買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1.2%安の53,819円で取引を終えました。引き続き、中東情勢の不透明感が株式市場の重荷となっているほか、金融セクターではプライベートクレジットを巡る信用リスクも株安材料となっています。
来週に向けて国内では、大引け後に神戸物産(3038)や、くら寿司(2695)、鳥貴族を運営するエターナルホスピタリティグループ(3193)、エイチ・アイ・エス(9603)といった企業の決算発表が材料となりそうです。また、米国では1月のPCE価格指数の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
