【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 46,677.85  ▼739.42 (3/12)
NASDAQ: 22,311.98  ▼404.16 (3/12)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って下落しました。中東情勢の緊迫化を背景に、原油先物価格は再び上昇傾向を強めており、これにより投資家の心理は悪化しています。また、金融株への売りが広がったことも、株価指数を押し下げる要因となりました。

ダウ平均は174ドル安の47,242ドルで取引を開始しました。寄付きで下げ幅を拡大すると、その後は47,000ドルを下回る安値圏での推移となりました。8割以上の銘柄が売られ、リスクオフ姿勢が顕著になったダウ平均は最終的に739ドル安の46,677ドルで、3日続落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は404ポイント安の22,311ポイントで4営業日ぶりに反落しました。S&P500株価指数は103ポイント安の6,672ポイント、小型株で構成されるラッセル2000は53ポイント安の2,488ポイントと両指数は3日続落となりました。

2.経済指標等

米新規失業保険申請件数は213千件と前週から横ばいで、市場予想を下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇しました。原油高を受けて、エネルギーが1.0%高となり、セクターの上昇率トップとなりました。一方で8業種が下落し、中でも資本財・サービスが2.5%安、一般消費財・サービスが2.2%安となりました。そのほか、ヘルスケアが1.8%安、情報技術が1.7%安、コミュニケーション・サービスと金融が1.6%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中4銘柄が上昇しました。シェブロン[CVX]とセールスフォース[CRM]が2.7%高となりました。ウォルマート[WMT]が1.5%高、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が0.9%高となりました。一方で26銘柄が下落し、ゴールドマン・サックス[GS]とボーイング[BA]が4.4%安、スリーエム[MMM]が3.9%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、モルガン・スタンレー[MS]が4.1%安と大きく下落しました。投資家による解約請求が増加し、プライベートクレジットファンドの1つで引き出しを制限したと伝わったことが嫌気されました。プライベートクレジット関連の銘柄も軟調で、ブルー・アウル・キャピタル[OWL]が4.5%安、ブラックロック・ファンディング[BLK]が3.0%安、ブラックストーン[BX]が4.8%安となりました。ディスカウント小売のダラー・ゼネラル[DG]は通期の見通しにおける主要指標の複数が市場予想を下回ったことで6.1%安となりました。マッチングアプリを運営するバンブル[BMBL]は有料ユーザー数の減少により第4四半期の収益が減収となったものの、市場予想を大幅に上回ったことで34.2%高と急騰しました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.03%高い4.26%となりました。13日朝のドル円は159円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国株安を受け、本日の日本市場は売りが優勢でのスタートが見込まれます。プライベートクレジットを巡る不透明感もあり、本日も金融セクターが軟調となる公算が高いでしょう。個別銘柄では本田技研工業(7267)が今期の最終赤字が最大で6900億円になる見通しと発表しており、大幅な赤字転換が売り材料となりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)