デュポン・ド・ヌムール[DD]決算:1株利益は0.87ドルで市場予想を上回る

デュポン・ド・ヌムールは、ダウ・ケミカルとデュポンの合併およびその後の事業分割により、2019年に設立された多角的なグローバル・スペシャリティ・ケミカルズ・カンパニーである。ポートフォリオには、エレクトロニクスおよび通信、自動車、建設、安全および保護、水管理産業に役立つ特殊化学品および川下製品が含まれる。価格決定力を支配する特許化された特殊化学物質を生産する能力から利益を得ている。注目すべき製品には、Kevlar、Tyvek、およびNomexが含まれ、これらは、時を経て進化し、複数の産業にわたって広範囲の用途が可能となった。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比7%減の29.00億ドル(市場予想は29.27億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.87ドル(市場予想は0.85ドル)

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。ガイダンスも公表し、全般的に予想を下回る見通しを示している。

今後の株価見通し

減益が部門全体的に広がっており、上値余地は限定的か。 

チェッグ[CHGG]決算:1株利益は0.36ドルで市場予想を下回る

チェッグは、米国の教育サービス会社である。Cheggプラットフォームは、学習者のアカデミックコース教材の他、キャリア、個人の能力開発を支援する製品やサービスを提供している。サービスおよび製品は、サブスクリプションサービス、スキルおよびその他の2つのカテゴリーに分類される。サブスクリプションサービスには、Chegg Study Pack、Chegg Study、Chegg Writing、Chegg Math、Busuuがあり、ウェブサイトやモバイル機器を介して国際的にアクセス可能である。スキルおよびその他には、能力開発、広告サービス、教科書、電子教科書の提供が含まれる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比8%減の1.88億ドル (市場予想は1.86億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.36ドル(市場予想は0.37ドル) 

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高は予想を上回り、調整済み EPS はやや予想を下回った。続く第1四半期の売上高、EBITDA ガイダンスレンジはともに予想を下回った。AIの普及は、同社にはアゲインストに働いている。 

今後の株価見通し

当面同社株は様子見スタンスが有効だ。

エスティローダー[EL]決算:1株利益は88セントで市場予想を上回る

エスティローダーは、美容市場におけるリーダーで、スキンケア(2022年の売上高に占める割合は56%)、メイクアップ(26%)、フレグランス(14%)、ヘアケア製品(4%)を手掛ける。エスティローダーの他、クリニーク、M.A.C、ドゥ・ラ・メール、Jo Malone London、アヴェダ、ボビイブラウン、オリジンズなど複数のブランドを傘下に抱える。150カ国以上で事業を展開し、収益に占める割合は、米州が26%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域(旅行小売を含む)が43%、アジア太平洋地域が31%となっている。百貨店、旅行小売店、マルチブランドの専門美容店舗、ブランド専用自立型店舗、電子商取引、サロンやスパ、香水店を通じて商品を販売する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(10月-12月期)実績 

★売上高・・・前年同期比7.4%減の42.79億ドル (市場予想は42.29億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・88セント(市場予想は55セント)

決算総括

10-12月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第3四半期売上高成長率ガイダンスレンジは予想を上回ったが、調整済みEPSガイダンスレンジは下回った。2024年度通期ベース売上高成長率ガイダンスレンジの下限を引き上げ、予想を上回ったが、同調整済みEPSガイダンスレンジを引き下げ、予想を下回った。

今後の株価見通し

180ドルを目指す展開が予想される。

ペイパル・ホールディングス[PYPL]決算:1株利益は1.48ドルで市場予想を上回る

ペイパル・ホールディングスは、2015年にイーベイから分離独立して誕生した。オンライン取引に焦点をあて、マーチャント(加盟店)や消費者にデジタル決済ソリューションを提供している。2022年末時点、4億3,500万のアクティブ・ユーザーを有する。また、消費者間決済プラットフォームVenmoを有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績 

★純収入・・・前年同期比8.7%増の80.3億ドル(市場予想78.7億ドル) 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.48ドル(市場予想は1.36ドル) 

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。総取扱高および取扱件数も予想を上回っている。ただ、株価はネガティブな反応。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しが予想を下回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回る見通しを示した。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。

ペイコム・ソフトウェア[PAYC]決算:1株利益は1.93ドルで市場予想を上回る

ペイコム・ソフトウェアは、クラウドベースの人材管理(HCM)ソリューションをソフトウエア・アズ・ア・サービス(SaaS)として提供している。50人から1万人の従業員を抱える米国の顧客をターゲットとしている。1998年に設立され、2022年時点でおよそ1万9千(親会社のグルーピングによる)の顧客にサービスを提供している。主力の給与ソフトウェアのほか、勤怠管理、能力管理、福利厚生管理など様々なHCMソリューションを提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%増の4.35億ドル(市場予想は4.23億ドル) 
★調整済み1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.93ドル(市場予想は1.78ドル) 

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第1四半期売上高、及び調整済みEBITDAガイダンスレンジはともに予想を下回った。通期ベースの売上高ガイダンスレンジは予想の範囲内だが、調整済みEBITDAガイダンスレンジは予想を下回った。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。