アルファベット(GOOGL)決算:1株利益は1.17ドルで市場予想を上回る

アルファベットは、世界最大級のインターネット企業グーグルの持株会社である。売上高ではグーグル部門が99%、このうち広告収入が85%以上。その他、Google Playのアプリやコンテンツ、YouTube、クラウドサービス、その他ライセンスによる収入、ChromebooksやPixelスマートフォンなどのハードウェア、Google Home、ネストなどのスマートホーム製品の販売による収入がある。アザー・ベッツ部門では、ライフサイエンス事業Verily、高速インターネット回線Google Fiber、自動運転車Waymoなど、ムーンショットと称される冒険的事業に投資している。営業利益率は25%~30%程度。グーグル部門では30%、アザー・ベッツ部門は営業赤字となっている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入・・・697.9億ドル(市場予想は689.9億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.17ドル(市場予想は1.09ドル) 

決算総括

1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を上回ったほか、調整済みEPSも予想を上回った。広告収入が予想を上回った。ユーチューブの広告収入は予想範囲内。同社はまた、最大700億ドルの自社株買いの追加も表明した。

今後の株価見通し

検索広告がいまのところは景気後退と競争激化の脅威を乗り越えていることを示した。落ち着いた株価の動きを想定。

エンフェーズ・エナジー(ENPH)決算:1株利益は1.37ドルで市場予想を上回る

エンフェーズ・エナジーは、グローバルなエネルギー技術企業である。太陽光発電、蓄電、通信を1つのプラットフォーム上で管理するスマートで使いやすいソリューションを提供している。同社のマイクロインバータ技術は、主に屋上の太陽光発電市場を担っており、完全に統合された太陽光発電プラス蓄電ソリューションを生み出している。地理的には、米国から収益の大半を得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前四半期比65%増の7.26億ドル(市場予想は7.23億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.37ドル(1市場予想は1.23ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

今後の株価見通し

決算を受け下値模索が続こう。

アボット・ラボラトリーズ(ABT)決算:1株利益は1.03ドルで市場予想を上回る

アボット・ラボラトリーズは、医療機器、成人および小児の栄養製品、診断機器およびテストキット、およびブランドジェネリック医薬品を製造および販売する。製品には、ペースメーカー、植込み型除細動器、神経調節機器、冠動脈ステント、カテーテル、乳児用調整粉乳、成人用栄養剤、分子診断プラットフォーム、免疫学的検査、ポイント・オブ・ケア機材などがある。米国外の売上高が全体の約60%を占める。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比18%減の97.47億ドル(市場予想は96.51億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.03ドル(市場予想は0.99ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期の調整済みEPSの見通しは据え置いた。同社はウイルス検査関連を除く、既存事業の売上高見通しを上方修正しており、少なくとも1桁台後半の成長を見込んでいる。

今後の株価見通し

好決算を受け、株価は急騰した。今後も底堅い動きが続こう。

アイビーエム(IBM)決算:1株利益は1.36ドルで市場予想を上回る

アイビーエムは、企業の情報技術(IT)において必要なあらゆる側面に関与しているような企業である。主に、ソフトウェア、ITサービス、コンサルティング、ハードウェアを販売している。175ヶ国で事業を運営し、約35万人を雇用している。8万のビジネスパートナーを有し、5,200の顧客(フォーチュン500企業全体の95%を占める)にサービスを提供している。B2B企業であるが、対外的影響はかなり大きく、例えば、全クレジットカード取引の90%をグローバルに管理し、世界の全無線接続の50%を担当している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比0.4%増の142.5億ドル(市場予想は143.3億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.36ドル(市場予想は1.25ドル)

決算総括

1-3月期決算(第1四半期)では、売上高が予想を下回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回った。ただ、調整済み EPS、粗利益率は予想を上回っている。同社が注力するソフトウェア部門の売上高が予想を上回っている。

今後の株価見通し

130ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。

アメリカン・エキスプレス(AXP)決算:1株利益は2.40ドルで市場予想を下回る

アメリカン・エキスプレスは、世界のおよそ130の国や地域でチャージカード(一括払い方式)、クレジットカード(リボルビング払い方式)事業を展開する金融機関である。収益性の高いマーチャント(加盟店)ペイメントネットワークも運営する。2018年から、グローバル消費者サービス部門、グローバル法人サービス部門、グローバルマーチャントおよびネットワークサービス部門の3部門で構成されている。カード決済サービスに加え、法人向けに経費管理ツール、コンサルティング・サービス、および事業者ローンなどを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入(総収入から利払い分を差し引いたもの)・・・前年同期比22%増の142.81億ドル(市場予想は140.28億ドル)
 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.40ドル(市場予想は2.68ドル) 

決算総括

1-3 月期(第1四半期)では、調整済みEPSは予想を下回ったものの、経常収益は予想を上回った。カード会員の旅行と娯楽への支出が 39%増加し、全体の支出は16%増加した。

今後の株価見通し

167ドル超えから、180ドルを目指す展開が見込まれる。