インテューイティブ・サージカル(ISRG)決算:一株利益は1.23ドルで市場予想を下回る


インテューイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に約7,000台のダビンチシステムが設置され、米国では4,000台以上の設備が設置され、新興市場でも設置台数が伸びている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比14%増の17.0億ドル(市場予想は16.0億ドル) 

★純利益…前年同期比6%増の4.37億ドル 
 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.23ドル(市場予想は1.25ドル) 

決算総括

1-3月期売上高、手術ロボット「ダ・ヴィンチ」出荷数が予想を上回った。調整済みEPSは下回った。ただし、株価は時間外で、293ドル台で推移している(NY 時間午後5時25分時点)。 

今後の株価見通し

手術時間の短さなどから患者の負担が少ない「低侵襲」のロボット手術は国内外で急速に普及しており、業界の成長余地は大きい。
同社はロボット開発で先行するうえ、手術医の研修といったサービス分野でも強みがあり、競争力は強く、底堅い推移が続こう。
 

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC)決算:一株利益は3.98ドルで市場予想を上回る

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループは、米国全土でリテール銀行業務、法人・機関投資家向け銀行業務、資産運用業務、および住宅ローン業務を手掛ける多角的金融サービス会社である。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★経常収益…56億ドル(予想は56.1億ドル) 

★1株当たり利益…3.98ドル(予想は3.66ドル) 

決算総括

地銀大手のPNCファイナンシャルが、4月14日寄り前に1-3月期(第1四半期)の決算を発表しました。経常収益は予想範囲内だったものの、調整済み EPS は予想を上回った。警戒されていた預金残高は第 1 四半期末時点で4,368億ドルと、予想は下回ったものの、前四半期から僅かに増加している。   

今後の株価見通し

当面値固めの動きが予想される。

ジェイピー・モルガン・チェース(JPM)決算:一株利益は4.1ドルで市場予想を上回る

ジェイピー・モルガン・チェースは、4兆ドル近い資産を有する米国最大の複合金融機関の1つである。コンシューマー&コミュニティ・バンキング、コーポレート&インベストメント・バンキング、コマーシャル・バンキング、アセット&ウェルス・マネジメントの4つの主要部門からなる。複数の国で規制下で事業を展開している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入・・・前年同期比25%増の393.36億ドル(市場予想368.25億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.1ドル(市場予想3.38ドル)  

決算総括

1-3月期(第1四半期)収入、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期ベースの純受取利息ガイダンスを引き上げ、予想を上回った。純利益が前の期比22%減の376億ドル(約4兆8,000億円)だった。

今後の株価見通し

金利に振らされる展開も利ザヤの改善は評価点。自社株買いの再開も期待したいところ。

ゴールドマン・サックス(GS)決算:一株利益は8.79ドルで市場予想を上回る

ゴールドマン・サックスは、世界有数の投資銀行である。インベストメント・バンキング(純営業収益の約20%)、グローバル・マーケット(45%)、アセット・マネジメント(20%)、コンシューマー・アンド・ウェルスマネジメント(15%)の各部門からなる。純営業収益のおよそ60%を米国、15%をアジア地域、25%を欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域で得ている。2008年に銀行持株会社(2009年に金融持株会社)に転換、連邦準備制度理事会(FRB)の監督下にある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(1月-3月期)実績

★純収入・・・前年同期比5%減の122.24億ドル(市場予想は128.02億ドル) 

★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・8.79ドル(市場予想は8.21ドル)   

決算総括

1-3月期(第1四半期)の純営業収益が市場予想を下回った。債券・為替・商品(FICC)が減収となり、予想も下回った。これまで決算を発表した大手銀の中で唯一の減少となったが、通貨と商品が不調だった。消費者金融部門のマーカスの約40億ドル相当のローンブックの一部を売却し、貸倒引当金を4億4,000万ドル戻し入れた。調整済みEPSは予想を上回ったが、減益となった。 
 ソロモンCEOは声明で、「第1四半期の銀行混乱は現実世界でのストレステストとなり、弊社や他の米大手銀の弾力性も示した」と述べた。

今後の株価見通し

純営業収益が市場予想を下回ったことから、株価は下値模索を想定。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)決算:一株利益は1.23ドルで市場予想を上回る

ウェルズ・ファーゴは、米国の最大手銀行のひとつである。総資産額はおよそ1.9 兆ドルに上る。事業は、リテール銀行部門、商業銀行部門、企業・投資銀行部門、ウェルス・資産運用部門の主要な4つ部門を通じて展開されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★収入・・・前年同期比18%増の207.29億ドル(市場予想は200.27億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.23ドル(市場予想は1.13ドル)  

決算総括

1-3月期(第1四半期)収入、調整済みEPSはともに予想を上回った。金利上昇で純受取利息(NII)が予想以上に拡大。貸倒引当金は予想以上に積み増したものの、調整済みEPSは予想を上回った。

今後の株価見通し

株価は当面底値模索か。