吉田恒の為替デイリーの記事一覧
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒が独自の視点から日々のマーケット情報や注目材料などをお伝えします。
毎営業日更新


【為替】円安への戻りは137円で終わったのか
米ドル/円は3月10日、米雇用統計発表後に一時134円割れ近くまで急落となった。ではこれにより、2月以降展開した米ドル高・円安へ大きく戻す動きは終わったのか。
結論としては、米金利の動向次第ながら、円安はまだ終わったわけではないのではないかと思われる。

【為替】日銀金融政策決定会合と米ドル/円の関係
3月10日、黒田総裁が出席するのは最後となる日銀の金融政策決定会合が開かれる予定だ。ここで、2022年12月に拡大した10年債利回りの上限再拡大あるいは撤廃が行われるかが注目されている。
今回の会合の結果が米ドル/円にどう影響するかについて考えてみる。

【為替】円安「高転びリスク」はまだ低いのか?
米ドル高・円安へ戻す展開が続いているが、2022年は140円手前で米ドル高・円安が止まると、その後、短期間に130円割れ寸前まで米ドルは急反落に向かった。
この2022年のケースと最近ではいくつか重要な違いがあるため、今回はこの先円安が一段落した後もすぐに急激な円高に向かうリスクは低いと考えている。

【為替】円安予想の注意点(テクニカル編)
1月にかけて急激な円高から一変し、2月以降は大きく円安に戻すところとなった。私にとって、これは基本的には予想通りだった。その上で、この円安がまだまだ続くと考えているわけではない。そろそろ円安の終わりにも注意する必要が出てくると考えている。
なぜそういった考え方になるかについて、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析に分けて述べてみたいと思う。

【為替】なぜ米ドル/円の変動は激しくなったのか
米ドル/円は、2021年にかけては5年連続で年間の最大変動幅ですら10円程度といった小動きが続いた。それが、2022年の最大変動幅は1990年以降で最大となる38円に急拡大となった。
激しい値動きは円安、円高ともに起こってきた。なぜ、急に米ドル/円がこれほど激しく動くようになったのかについて今回は考えてみる。

【為替】復活した「最強通貨」メキシコペソ/円
2022年に対円で米ドル以上に上昇した「最強通貨ペア」メキシコペソ/円が、2月以降の円安再燃などをきっかけに急上昇となっている。
中長期的には記録的な「上がり過ぎ」が続いていることに加え、短期的にも徐々に「上がり過ぎ」気味になっており、米ドル高・円安一段落後は反動リスクも要注意だろう。

【為替】豪ドル安・米ドル高の今後のシナリオ
豪ドル/米ドルは一時0.67米ドルをわずかではあるが割れるまで下落するなど、2月以降下落傾向が拡大した。これは、基本的には米ドル/円やユーロ/米ドルと同様に、米金利上昇に伴う米ドル高の影響が大きかっただろう。
豪ドル安・米ドル高の今後の見通しについて今回は考えてみる。

【為替】YCC見直しは年後半以降の可能性
次期日銀総裁の候補者である植田和男氏に対する衆参両院の所信聴取が2月27日で終了した。その中で植田氏は、「情勢に応じて工夫を凝らしながら金融緩和を継続することが適切」などと述べたことから、現在の長期金利上昇を阻止するYCC(イールドカーブ・コントロール)も含めた金融緩和策の早期見直し観測は後退したようだ。
YCC見直しのタイミングについて考えてみる。

【為替】ユーロ安・米ドル高の今後のシナリオ
対円で米ドルが年初来高値更新となっているが、このような米ドル高再燃は対円に限ったことではなく、対ユーロなどでも起こっている。
2023年に入り、一時1.10米ドルを超えるまでユーロ高・米ドル安となったが、最近にかけて年初来のユーロ安値・米ドル高値に近いところまで戻してきた。そんなユーロ安・米ドル高はどこまで続くかについて、今回は考えてみる。

【為替】米金利上昇見通しと米ドル/円への影響
2月以降、米インフレ是正の鈍化、景気減速懸念の後退などを受けて、米金利の上昇が再燃している。では、米金利はこの先どこまで上昇し、それは米ドル/円にどのように影響するかについて考えてみたい。

【為替】復活した米金利と米ドル/円の相関関係
米ドル/円と米金融政策を反映する米2年債利回りの相関関係が復活してきた。米利上げ見通しの上方修正など、米金融政策への注目が再燃したためではないか。
このまま米2年債利回りに米ドル/円が連動するなら、米利上げに連れる形で米ドル/円は140円を大きく上回る見通しになる。

【為替】「植田日銀新体制」と米ドル/円の関係
次期日銀総裁に起用される植田和男氏の国会における所信聴取が2月24日に行われる。
植田氏の次期総裁起用との見通しが浮上して以降、為替相場は円安に動いたが、これは為替市場が植田新体制に対して円安に反応していると考えるのは間違いだろう。改めて植田日銀新体制と為替相場の関係を整理してみる。

【為替】米ドル円動向:円安、151円更新には至らない可能性
2月以降、米ドル高・円安へ戻す展開となっている。米ドル/円は2022年10月に、1990年以来約32年ぶりに150円を越えるまで米ドル高・円安となったが、その更新に向かう米ドル高・円安なのかと言えば、さすがにそれは違うのではないか。
似たような過去のケースを参考に、今後起こりうるシナリオについて考えてみる。

【為替】日銀3月会合も金利上限再拡大は見送りか?
日銀の次回の金融政策決定会合は3月10日に予定されている。これが黒田総裁が出席する最後の金融政策決定会合になる見通しだが、ここでYCC(イールドカーブ・コントロール)の見直しに伴う10年債利回りの上限再拡大、またはYCC自体の撤廃はあるだろうか。
これまでの経験、特に米金利との関係に注目すると、上限の再拡大等は見送られる可能性が高いのではないか。いずれにしても、為替相場への影響の観点でも注目される。

【為替】米ドル/円の客観評価を再点検する
2022年10月に151円まで上昇した米ドル/円は、その後3ヶ月弱で127円台まで急落した。そして今週は134円台まで米ドル高・円安へ戻すところとなった。
このように激しい値動きが続く米ドル/円の客観的評価の変化を、移動平均かい離率を使って確認してみたい。

【為替】なぜ「円一段高」予想は実現しなかったのか
2022年12月に日銀が10年債利回りの上限を拡大すると、円金利が大きく上昇、米ドル/円も2023年1月にかけて一時127円台まで急落した。
こうした中で、さらなる米ドル安・円高予想も増えたが、2月15日には134円台を記録するなど、むしろ最大で約7円も米ドル高・円安へ戻った。なぜ円一段高予想は実現しなかったのかについて考える。

【為替】「米金利上昇=米ドル高」再燃の背景
2月に入ってから、「米金利上昇=米ドル高」が再燃した。これは、この2~3ヶ月、インフレ是正、景気減速に過敏に反応した結果、米金利が全般的に「下がり過ぎ」となったことの反動の影響が大きいのではないか。

【為替】「一時的米ドル高」の基本シナリオ
2月に入ってから、全般的に米ドル高へ戻す動きとなっている。3日の米1月雇用統計発表以降、米金利の上昇が再燃した影響が大きいだろう。
この米ドル高への戻りはどこまで続くかについて、52週MAとの関係から米ドル/円とユーロ/米ドルについて考えてみる。

【為替】「植田新総裁」で金利・為替はどうなる?
報道によると、黒田総裁の後任の新総裁は植田和男元日銀審議委員が起用される見通しのようだ。では、「植田新総裁」体制で、黒田総裁が主導してきた金融緩和政策はどのように変わり、それは円金利などを通じ為替相場にどのような影響をもたらすだろうかについて考えてみる。