証券アナリストの長谷部 翔太郎氏が、会社四季報についての基礎知識と企業を見る指標を解説します。
企業の「資金繰り余裕度」を探るポイント
「ネットキャッシュ」と「手元流動性比率」で企業の資金繰り余裕度を確かめる
資本市場的視点では歓迎されない過剰な手元流動性
経済再開が進むにつれ、手元流動性の見方も変わる
今後は経営陣の成長に対する姿勢が重要な局面に
東証の市場再編で期待される企業の進化。会社四季報で先取りチェック
日経平均は23,000円台を越えるも勢い見せず
気になる東証の市場再編の行方
市場再編によって期待される企業経営の進化
会社四季報で企業の変化を確認してみよう
外出自粛の影響を受ける宅配業界、SGホールディングスとヤマトホールディングスを比較
一見似ている株価推移、しかしよく見ると・・・
両社の違いから考えられる2つのシナリオ
市場から求められる先進的な取り組み
トヨタ自動車とホンダ、最新のキャッシュフローを比較する
キャッシュフローを業績の先行指標と位置付ける
トヨタ自動車のフリーキャッシュフローが大幅に増加している
会社四季報に記載のない最新状況でホンダの趨勢がわかる
アナリストが会社四季報で同業比較をする手順
比較することで当該企業の立ち位置がより鮮明に見えてくる
株式市場は当該企業へどのような評価をしているか、競合企業と比較
企業の業績や財務状況を市場は妥当に評価しているか
企業の本質的な価値と株式市場の評価が大きく乖離していたら?
会社四季報「株価」欄で短期の値動きに惑わされない視点を持つ
3年半分の月足推移で中長期的な流れを俯瞰できる
2期分の予想PERはより現実的な独自見通しを提示
実績PERの高値平均と安値平均で株価評価のブレを見る
会社四季報「業績」欄で企業の置かれた状況を把握する
投資対象の絞り込みや保有銘柄の状況確認に重要な欄
現実性が高い業績見通しを第三者の会社四季報が四半期ごとに提示
営業利益、経常利益、当期純利益の時系列推移が一目でわかる
会社四季報「系列」欄で企業の“交友リスト”を把握する
「ヒト・モノ・カネ」のうち、モノとカネの交友関係を知る
メガバンク以外の銀行はあるか、証券会社の多様性は?
仕入先・販売先の動向から企業の付加価値、依存度を見る
会社四季報「財務」欄で企業の「健康状態」を把握する
会社四季報で大まかに財務欄を捉える視点を
見るべきポイントは営業CFと投資CFの合計
自己資本比率が低かったり有利子負債が積み上がったりしていないか
過度なキャッシュリッチは「投資する先がない」場合も
会社四季報「株主・役員構成」欄はネタの宝庫(後編)
大株主は大まかに4者に分類される
個人が大株主なら風通しのよさや後継者プランを確認
事業会社の持ち株比率が50%以上なら当該企業は子会社に
機関投資家個々の持株比率が変化した理由を推察する
- 長谷部 翔太郎
- 証券アナリスト
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日系大手証券を経て、外資系投資銀行に勤務。証券アナリストとして、日経や米Institutional Investors誌などの各種サーベイで1位の評価を長年継続し、トップアナリストとして君臨する。外資系投資銀行で経営幹部に名前を連ねた後、現在は経営コンサルティング会社を経営する。著述業も手がけ、証券業界におけるアナリストのあり方に一石を投じる活動を展開中。著作は共著を中心に多数。