【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 49,395.16 ▼267.50 (2/19)
NASDAQ: 22,682.73 ▼70.91 (2/19)
1.概況
米国市場は主要3指数が反落となりました。核開発問題を巡り米国とイランの緊張が高まりました。米国がイランへの攻撃に踏み切る可能性が伝わり、原油価格が上昇するなか、インフレへの警戒感につながり、幅広い銘柄が下落しました。また、米資産運用会社が個人投資家向けのプライベート・クレジットファンド1本について解約を制限すると発表したことなどが嫌気され、金融関連の一部が軟調となりました。
ダウ平均は49,576ドルで取引を開始すると、寄付き直後から売りが先行しました。その後、49,600ドル近辺まで持ち直す場面もみられたものの、後半にかけては押し戻される流れとなり、一時49,200ドル付近まで下落。ただ、終盤にかけてはやや下げ幅を縮小し、最終的に267ドル安の49,395ドルとなりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は70ポイント安の22,682ポイント、S&P500株価指数は19ポイント安の6,861ポイントと、ともに反落しました。
2.経済指標等
2025年12月の米貿易収支は703億ドルの赤字と市場予想(555億ドルの赤字)を上回る赤字幅となりました。米新規失業保険申請件数は20.6万件と市場予想や前回(22.9万件)を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が下落しました。公益事業が1.1%高でセクターの上昇率トップとなりました。資本財・サービスは0.8%高、エネルギーが0.6%高となった一方、金融は0.9%安、情報技術や一般消費財・サービスは0.5%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中12銘柄が上昇しました。ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が1.2%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。また、キャタピラー[CAT]とプロクター・アンド・ギャンブル[PG]は1.1%高となりました。一方で、18銘柄が下落し、中でもシャーウィンウィリアムズ[SHW]とボーイング[BA]が2.2%安、ゴールドマン・サックス[GS]が1.8%安、アイビーエム[IBM]は1.7%安、アップル[AAPL]が1.4%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、広告を手掛けるオムニコム・グループ[OMC]が15.4%高となりました。インターパブリック・グループとの合併後に業績が好調な点や自社株買いの承認が材料視されました。一方、資産運用会社のアポロ・グローバル・マネジメント[APO]が5.6%安、同業のブラックストーン[BX]は5.4%安となりました。オルタナティブ資産運用会社の米ブルー・アウル・キャピタル[OWL]が、個人投資家向けのプライベート・クレジットファンド1本について解約を制限すると発表したことが嫌気されました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.02%低い4.06%となりました。20日朝のドル円は154円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場で主要3指数が揃って下落したことから、本日の日経平均は下落してのスタートが見込まれます。ただし、下落局面では高市政権の経済対策に対する期待を背景とする押し目買いも想定されます。日中には1月の全国消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 齊藤 聡)
