【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 46,946.41  △387.94 (3/16)
NASDAQ: 22,374.18  △268.82 (3/16)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って反発しました。原油先物相場の上昇が一服したことで、幅広い銘柄に買い戻しの動きが見られました。ベッセント米財務長官が「イランの船舶はすでにホルムズ海峡の通過を開始しており、米国としてこれを容認している」と発言し、エネルギー供給の安定を重視する姿勢を明確にしたことも投資家心理の改善につながりました。

ダウ平均は148ドル高の46,707ドルで取引を開始しました。序盤は上げ幅を拡大する展開で、日本時間23時11分には617ドル高の47,176ドルのこの日の高値をつけました。その後は伸び悩み、一進一退で推移し、最終的には387ドル高の46,946ドルと5営業日ぶりに反発しました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は268ポイント高の22,374ポイントで3営業日ぶりに反発しました。S&P500株価指数は67ポイント高の6,699ポイント、小型株で構成されるラッセル2000は23ポイント高の2,503ポイントで、両指数は5営業日ぶりに反発しました。

2.経済指標等

2月の鉱工業生産は前月比0.2%増と市場予想(同0.2%増)と一致しました。また、ニューヨーク連銀製造業景気指数はマイナス0.2と市場予想(4.0)を下回り、マイナスに転じました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種が上昇しました。情報技術が1.4%高でセクターの上昇率トップとなりました。一般消費財・サービスが1.3%高で続き、コミュニケーション・サービスが1.0%高となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上昇しました。セールスフォース[CRM]が2.9%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アマゾン・ドットコム[AMZN]が2.0%高で続き、ボーイング[BA]とエヌビディア[NVDA]が1.7%高となりました。一方で、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]など5銘柄が1%未満の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、マイクロン・テクノロジー[MU]が3.7%高となりました。2026年末までに台湾の拠点に第2の製造施設を建設する計画を発表したことが、買い材料視されました。また、クラウドのネビウス・グループ[NBIS]はメタ・プラットフォームズ[META]と最大270億ドル規模の契約を締結したと発表し、15.0%高となりました。メタ・プラットフォームズは約20%の人員削減の可能性をロイター通信が報じ、コスト削減期待が買い材料となり2.2%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.05%低い4.22%となりました。19日朝のドル円は159円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は主要3指数が揃って反発しました。原油高の一服が好感されました。これを受けて、本日の日本市場も買い戻しの動きが見られそうです。エヌビディア[NVDA]が開催するAIカンファレンス「GTC 2026」にて、2027年末までに人工知能(AI)半導体の売上高が1兆ドルに達するとの見通しを示したことが半導体関連銘柄を後押しした結果、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.0%高となりました。このため個別株では、アドバンテスト(6857)など国内半導体大手への資金流入が期待されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)