寒い寒いと足早に帰宅しお茶を飲んで暖をとっていると、どこからともなく拍子木の音が聞こえてきました。戸締まり用心、火の用心。ようやく年の瀬を感じた週明けの夜ですが、日本は今日12月30日の大納会で年内の取引は終了、正月休暇入りとなる一方で、欧米勢はクリスマスホリデー明けで本格的にマーケットに戻ってきています。

今年の漢字一文字、応募数第3位は「高」でした。物価高、株高、金高、高市総理誕生。投資家にとってはボラティリティの高まりを感じた1年でもあったかと思います。

トランプ相互関税「タリフショック」で日経平均は終値ベースで31,000円台まで急落、この後ドル円相場は139円台まで円高となりましたが、その後の上昇にも驚かされました。そして、年末に向けて一段高となっていた貴金属市況は週明け12月29日、突如大きな下落を強いられています。

トリガーは世界最大級のデリバティブ取引所であるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が12月29日営業終了時からの貴金属先物取引の証拠金引き上げを発表したこと。金(Gold)は約10%、銀(Silver)は 約13.6%、プラチナ(Platinum)は 約23%の証拠金引き上げとなります。

振り返ってみると、ゴールドは年初から約70%もの上昇、シルバー、プラチナは約170%もの上昇となっていましたので、証拠金の段階的引き上げはやむ無し。ジェットコースターのような値動きとなっています。正月も気が抜けませんね。2026年もこの高ボラティリティ相場は続くでしょうか。

2025年のつぶやきは今回が最後となります。1年間お付き合いくださいました皆様、ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。