ロッキード・マーチン[LMT]決算:1株利益は6.84ドルで市場予想を上回る
ロッキード・マーチンは、世界最大規模の防衛請負企業である。2001年に「最新鋭ステルス戦闘機F-35」プログラムを受注して以来、欧米の高性能戦闘機市場を支配している。同社最大の事業部門は、航空機部門であり収益の3分の2以上をF-35プログラムから得ている。その他の事業部門には、シコルスキー・ヘリコプター事業を展開するロータリー・ミッションシステム部門、ミサイルおよびミサイル防衛システムの製造を行うミサイル・射撃統制部門、衛星の製造を行い、また、合弁会社United Launch Allianceからの持分利益が計上されている宇宙システム部門がある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比1.3%増の171.04億ドル(市場予想は173.77億ドル)
★1株当たり利益(継続事業ベース)・・・6.84ドル(市場予想は6.44ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きとなろう。
ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]決算:1株利益は1.19ドルで市場予想を上回る
ベライゾン・コミュニケーションズの無線サービス事業は、サービス収入全体の約70%、営業利益のほぼ全てを生み出す。全国規模のネットワークを有し、ポストペイド契約者数が9,300万人、プリペイド契約者数が2,100万人(Tracfone買収後)の米国最大の無線通信会社である。固定回線通信事業には、住宅および事業者との契約件数がおよそ2,500万件に上る北東部のローカル・ネットワーク事業や全国の企業向けサービス事業が含まれ、約800万人の顧客にブロードバンドサービスを提供している。また、多くの場合、同社のネットワークと他の通信会社のネットワークを併用して全国の企業に通信サービスを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比ほぼ横ばいの333.30ドル(市場予想は334.51億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.19ドル(市場予想は1.18ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。
今後の株価見通し
当面底値模索の動きとなろう。
フリーポートマクモラン[FCX]決算:1株利益は0.38ドルで市場予想を上回る
フリーポート・マクモランは、国際的な鉱山会社である。北米銅鉱山、南米鉱山、インドネシア鉱山、モリブデン鉱山の4つの主要部門で鉱山事業を運営している。モレンシー銅鉱山、セロ・ベルデ銅鉱山、グラスベルグ銅鉱山(インドネシア鉱山)、ロッド&リファイニング事業、および大西洋銅の製錬および精製の各部門で報告を行っている。銅の販売から主要な収益を得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比17%増の67.90億ドル(市場予想は64.45億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・0.38ドル(市場予想は0.37ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高は予想を前年同期比で17%増、1株当たり利益は市場予想を若干上回った。
ラム・リサーチ[LRCX]決算:1株利益は8.60ドルで市場予想を上回る
ラム・リサーチは、世界最大級の半導体製造装置メーカーである。半導体上に層を形成し、その後に各層からパターンを選択的に除去する蒸着とエッチングの市場セグメントに特化している。エッチングで市場シェアトップ、蒸着で第2位の市場シェアを持つ。DRAMやNANDチップのメモリーチップメーカーとの取引が多い。台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)[TSM]、サムスン電子、インテル[INTC]、マイクロン・テクノロジー[MU]など世界最大級のチップメーカーを主要顧客としている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第1四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比20%増の41.7億ドル(市場予想は40.6億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・8.60ドル(市場予想は0.81ドル)
決算総括
7-9月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第2四半期の売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。
今後の株価見通し
値固め後、85ドルを目指す展開が予想される。
スリーエム[MMM]決算:1株利益は1.98ドルで市場予想を上回る
スリーエム(3M)は、1902年創業の多国籍企業で、創業当時はミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニーとして知られていた。高い研究開発力を有すると広く認められ、様々な製品カテゴリでその科学技術を活用している。2024年現在、事業は安全・産業、輸送・エレクトロニクス、ヘルスケア、およびコンシューマーの4部門で構成されている。売上高の約50%を米州外の市場が占めている。部門別では、安全・産業部門が正味売上高の大半を占めている。6万種類を超える製品の大部分が、多くの消費者や最終市場にとって欠かすことのできないものとなっている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比24%減の62.94億ドル(市場予想は60.57億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.98ドル(市場予想は1.91ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正している。売上高についても上方修正しているが、通期の調整済みEPSガイアンスレンジは予想を下回った。
今後の株価見通し
値固め後に投資判断。通期想定が弱いのがネック。