ネットフリックス[NFLX]決算:1株利益は5.40ドルで市場予想を上回る
ネットフリックスのビジネスモデルは他社に比べてシンプルで、ストリーミングサービス事業だけに注力している。加入者数は全世界で2億5,000万人近くに上り、米国および海外市場全体で最大のテレビ・エンターテインメント加入者数を誇る。中国を除くほぼ全世界の人々と接点を持っていることになる。伝統的にライブ番組やスポーツコンテンツを避け、代わりにエピソード形式のテレビ、映画、ドキュメンタリーへのオンデマンドアクセスに注力してきた。最近になって、広告つきの定額制プランの提供を開始し、これまで収益のほぼすべてを占めてきた定額料金制プランのほかに、広告市場へのエクスポージャーを持つことになった。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★ストリーミング売上高・・・前年同期比15%増の98.2億ドル(市場予想は97.8億ドル)
★1株当たり利益・・・5.40ドル(市場予想は5.12ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。加入者数の増加から収益、収入、フリーキャッシュフローに至るまで、主要な株価指標に対するウォール街の予想を上回った。
今後の株価見通し
株価は780ドルを目指す展開が予想される。
アボット・ラボラトリーズ[ABT]決算:1株利益は1.21ドルで市場予想を上回る
アボット・ラボラトリーズは、心血管疾患と糖尿病機器、成人および小児の栄養製品、診断機器やテストキット、ブランドジェネリック医薬品を製造・販売する。製品には、ペースメーカー、植込み型除細動器、神経調節機器、冠動脈ステント、カテーテル、乳児用調整粉乳、成人用栄養剤、持続血糖モニター、免疫学的検査、ポイント・オブ・ケア機材などがある。米国外の売上高が全体の約60%を占める。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比4.9%増の106.35億ドル(市場予想は105.54億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.21ドル(市場予想は1.20ドル)
決算総括
栄養剤製品の売上高以外は全ての部門で予想を上回った。コロナテストに関連する売上高が、前四半期比160%増と伸びた。
モルガン・スタンレー[MS]決算:1株利益は1.88ドルで市場予想を上回る
モルガン・スタンレーは、世界有数の投資銀行で、その歴史は前身となる会社が設立された1924年にまで遡る。事業は、機関投資家向け証券部門、ウェルス・マネジメント部門、投資運用部門で構成され、さまざまな金融商品やサービスを事業法人、政府系機関、金融機関や個人に提供している。2022年末時点の顧客資産はおよそ4兆ドルにのぼり、従業員数は全世界でおよそ8万人を超える。純営業収益の約50%は機関投資家向け証券事業、残りをウェルス・マネジメント事業と投資運用事業が占める。米国外の拠点の純営業収益が全体のおよそ30%を占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★収入・・・前年同期比16%増の153.83億ドル(市場予想は143.53億ドル)
★1株当たり利益・・・1.88ドル(市場予想は1.60ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)収入、調整済みEPSはともに予想を上回った。あらゆる指標が全て予想を上回った。7-9月期決算(第3四半期)では、主力のウェルス・マネジメント部門の経常収益が予想を上回ったほか、株式や債券・為替・商品(FICC)のトレーディングも好調だった。投資銀行部門も好調で、他の米大手銀と同様に良好な決算となった。純受取利息(NII)も予想を上回った。
シーエスエックス[CSX]決算:1株利益は46セントで市場予想を下回る
シーエスエックスは、米国東部で一級鉄道を運営している。2023年の収益は約147億ドルであった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の16%)、化学品(17%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(7%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比1.4%増の36.2億ドル(市場予想は36.8億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・46セント(市場予想は48セント)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。
インテューイティブ・サージカル[ISRG]決算:1株利益は1.84ドルで市場予想を上回る
インテューイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に8,600台以上のダビンチシステムが設置され、米国でも5,000台以上の設備を設置。新興市場でも設置台数が伸びている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
主要項目、第3四半期(7-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比17%増の20.4億ドル(市場予想は20億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.84ドル(市場予想は1.64ドル)
決算総括
7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。
今後の株価見通し
530ドルを目指す展開が予想される。