日経平均の今週の予想レンジは3万8000円~3万9200円 今週のマーケット展望 2024/05/27 印刷 アンケート 広木 隆 マネックス証券 チーフ・ストラテジスト @TakashiHiroki もっと見る 上智大学外国語学部卒。神戸大学大学院・経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。帝京平成大学・人文社会学部経営学科教授。社会構想大学院大学・客員教授。国内銀行系投資顧問、外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。2010年より現職。テレビ東京「モーニングサテライト」、BSテレビ東京「NIKKEI NEWS NEXT」等のレギュラーコメンテーターを務めるなどメディアへの出演も多数。著書:『ストラテジストにさよならを 21世紀の株式投資論』(ゲーテビジネス新書)『9割の負け組から脱出する投資の思考法』(ダイヤモンド社)『勝てるROE投資術』(日本経済新聞出版社)『ROEを超える企業価値創造』(日本経済新聞出版社)(共著)『2021年相場の論点』(日本経済新聞出版社)『利回り5%配当生活』(かんき出版)著書名のリンク先はアマゾン(Amazon)等、マネックス以外の他社のウェブサイトを表示します。 閉じる 株式 マネックス 今週の日本株市場は、目立った材料もなく、最近の軟調な地合いが継続するだろう。 経済指標で主なものは、28日の5月の米消費者信頼感指数と31日に発表される日米の物価指数だ。日本では5月の東京都区部消費者物価指数(CPI)、米国では4月のPCE価格指数が発表される。 経済指標はあまりないが、要人発言が続く。国内では27-28日に開催される日銀金融研究所主催の国際コンファレンスで植田総裁があいさつ、内田副総裁が講演をする。米国ではクリーブランド連銀総裁とミネアポリス連銀総裁の発言機会が28日にある他、31日にはアトランタ連銀総裁がスピーチを行う予定だ。 日経平均の一目均衡表では転換線の上向きなどをポジティブに捉え、今週は雲上限が下降し、雲を抜け出ることを期待する向きもある。しかし、一目均衡表の雲のねじれは潮目の変化につながることもある。ここで切り替わる雲の下限に沿って下値模索とならないことを祈りたい。 予想レンジは3万8000円~3万9200円とする。