ディーアール・ホートン[DHI]決算:1株利益は3.52ドルで市場予想を上回る

ディーアール・ホートンは、米国の主要な住宅建築業者であり、33州118の市場で事業を運営している。主に、一戸建て住宅(住宅販売収入の90%超)を建築し、初回、住み替え、高級住宅の購入者、活動的な大人向け住宅を提供している。金融サービス部門を通じて、住宅購入者の住宅ローン・ファイナンスや権原エージェンシー・サービスを提供している。テキサス州アーリントンに本拠を構え、米国で6つの地域部門を運営している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比14%増の91.07億ドル(市場予想は82.77億ドル) 
★1株当たり利益(一部経費を除く)・・・3.52ドル(市場予想は3.07ドル)

決算総括

1-3月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期の売上高見通しや引き渡し件数の見通しも上方修正し、ともに予想を上回った。

今後の株価見通し

165ドルを目指す展開が予想される。

ASMLホールディング[ASML]決算:1株利益は3.11ユーロで市場予想を上回る

ASMLホールディングは、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのリーダー企業である。フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストの大きな割合を占めていた。ほとんどの部品の製造を外部委託し、組み立て業者のように機能する。主な顧客は、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]、サムスン、インテル[INTC]である。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比22%減の52.90億ユーロ(市場予想は54.67億ユーロ) 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.11ユーロ(市場予想は2.84ユーロ) 

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。

今後の株価見通し

ASMLはリソグラフィーと呼ばれる半導体製造のプロセスにおいて紫外線を使用し、マイクロチップの基礎となる回路を焼き付けていく過程を担う装置を手がけている。ASMLはこのEUV露光装置のシェアを独占している。インターネット、ビッグデータ、自動運転等の発展において、世界で最も重要な企業だ。ASMLホールディングは、極端紫外線露光装置を供給する唯一の企業であり、同社なくしてはムーアの法則は存在しない。中国は、同社と台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]の2社のみは、代替不可能とみなしているようだ。AIから自動運転に至るまで、未来の産業では、同社の重要度がますます増す。今回の決算発表で、半導体製造装置の事業環境に対する不透明感が出た。

アボット・ラボラトリーズ[ABT]決算:1株利益は0.98ドルで市場予想を上回る

アボット・ラボラトリーズは、心血管疾患と糖尿病機器、成人および小児の栄養製品、診断機器およびテストキット、およびブランドジェネリック医薬品を製造および販売する。製品には、ペースメーカー、植込み型除細動器、神経調節機器、冠動脈ステント、カテーテル、乳児用調整粉乳、成人用栄養剤、持続血糖モニター、免疫学的検査、ポイント・オブ・ケア機材などがある。米国外の売上高が全体の約60%を占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比2.2%増の99.64億ドル(市場予想は98.92億ドル) 
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.98ドル(市場予想は0.95ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期ベースの調整済みEPS、既存事業売上高の成長率ガイダンスレンジの下限をそれぞれ引き上げ、予想を上回った。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きが予想される。

ネットフリックス[NFLX]決算:1株利益は5.28ドルで市場予想を上回る

ネットフリックスのビジネスモデルは他社に比べてシンプルで、ストリーミングサービス事業だけに注力している。加入者数は全世界で2億5,000万人近くに上り、米国および海外市場全体で最大のテレビ・エンターテインメント加入者数を誇る。中国を除くほぼ全世界の人々と接点を持っていることになる。伝統的にライブ番組やスポーツコンテンツを避け、代わりにエピソード形式のテレビ、映画、ドキュメンタリーへのオンデマンドアクセスに注力してきた。最近になって、広告つきの定額制プランの提供を開始し、これまで収益のほぼすべてを占めてきた定額料金制プランのほかに、広告市場へのエクスポージャーを持つことになった。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★ストリーミング売上高・・・前年同期比15%増の93.7億ドル(市場予想は92.6億ドル) 
★1株当たり利益・・・5.28ドル(市場予想は4.52ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きが予想される。 

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]決算:1株利益は2,255億台湾ドルで市場予想を上回る

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)は、ほぼ60%の市場シェアを有する世界最大級の半導体ファウンドリである。1987年にフィリップス、台湾政府、プライベート市場の投資家により合弁会社として設立された。1997年に米国市場にADRを上場し、公開企業となった。競争の激しいファウンドリ事業においても、スケーラブルで高度なテクノロジーを有することで高い営業利益率を維持している。また、業界全体がファブレス・ビジネスモデルへ移行していることも追い風となっている。ファウンドリのリーダー的企業であり、半導体の設計に最先端のプロセス技術を求めるアップル[AAPL]、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)[AMD]、エヌビディア[NVDA]など、強固な顧客基盤を有する。7万3千人の従業員を擁する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1-3月期)実績

★売上高・・・前年同月比17%増の5,926.4億台湾ドル(市場予想は5,834.6億台湾ドル)
★純利益・・・前年同月比8.9%増の2,255億台湾ドル(市場予想は2,149.1億台湾ドル)

決算総括

1-3月期(第1四半期)売上高、純利益はともに予想を上回った。 

2024年1-3月期決算概観

純利益が前年同期比8.9%増の2,254億台湾ドル(約1兆円)、売上高は16.5%増の5,926 億台湾ドルだった。いずれも同期としての過去最高を更新した。同社はAI向け半導体の設計・開発で躍進するエヌビディアから主力製品の生産を独占的に請け負っている。スマートフォンやパソコン向けが回復途上にあるなかで、生成AI向けの旺盛な需要が1-3月期の成長を支えた。技術世代別にみても、1-3月期はAI向けで主に使われる回路線幅4-5ナノ(ナノは10億分の1)メートルの先端半導体が売上高の37%を占め、好調だった。